摘発事例(平成25年発表分)
最近の密輸事犯の概況について(名古屋税関管内)
【商標権侵害物品密輸入事件を告発(平成25年12月18日発表)】
名古屋税関清水税関支署は、静岡県警察本部生活安全部生活経済課及び静岡中央警察署と共同調査を行い、アップル インコーポレイテッド及びフェラーリ エス ピー エーの商標権を侵害する物品を輸入しようとした日本人男性を平成25年12月18日(水)、関税法違反で静岡地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
アップル インコーポレイテッドの商標権を侵害する携帯電話用ケース 884点
フェラーリ エス ピー エーの商標権を侵害する携帯電話用ケース 13点
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、商標の使用に関し何ら権限がないにもかかわらず、本年8月12日、中華人民共和国から、上記商標権侵害物品を本邦に密輸入しようとしたが、東京税関成田航空貨物出張所職員による輸入検査で摘発されたものである。
【コカイン密輸入事件を告発(平成25年12月6日発表)】
名古屋税関中部空港税関支署は、愛知県警察と共同調査を行い、コカインの塩酸塩を含有するもの977.51グラムを密輸入しようとしたボリビア人男性を関税法違反嫌疑で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
コカインの塩酸塩を含有するもの 977.51グラム
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、平成25年11月17日(現地時間)、ボリビア多民族国所在のビルビル国際空港をボリビアーナ航空708便に搭乗・出発し、同日、アルゼンチン共和国所在のミニストロピスタリーニ国際空港でルフトハンザドイツ航空511便に乗り継ぎ、同月18日(現地時間)、ドイツ連邦共和国所在のフランクフルトマイン国際空港でルフトハンザドイツ航空736便(全日本空輸6010便との共同運航)に乗り継ぎ、同月19日午前9時22分、中部国際空港に到着した際、自己の体内に隠した、コカインの塩酸塩を含有するもの 977.51グラム
を密輸入しようとしたが、税関検査により発見され、その目的を遂げなかったものである。
【覚醒剤密輸入事件を告発】(平成25年8月7日発表)】
名古屋税関は、第四管区海上保安本部、名古屋海上保安部及び愛知県警察本部薬物銃器対策課と共同により、名古屋港で覚醒剤を密輸入しようとした韓国人男性及び中国人男性2名を摘発し、本年8月5日、関税法違反で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
覚醒剤 9,993.1グラム (推定使用回数 約33万3千回)
2 事件の概要
上記韓国人男性らは、共謀の上、覚醒剤を本邦に輸入しようと企て、本年7月18日、愛知県弥富市楠三丁目19番地、名古屋港弥富ふ頭89番岸壁に停泊中のカンボジア王国籍外国貿易船「XIN RUI 6」号から、覚醒剤9,993.1グラムの入った黒色袋を陸揚げし、不正に輸入しようとしたところを取締中の名古屋税関と第四管区海上保安本部の職員に発見されたものである。
【コカイン密輸入事件を告発(平成25年6月18日発表)】
名古屋税関は、愛知県警察本部薬物銃器対策課及び愛知県春日井警察署と共同調査を行い、コカインを密輸入しようとしたボリビア人男性及びボリビア人女性について、関税法違反で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
(第1の事実)コカイン 970.54グラム
(第2の事実)コカイン 714.05グラム
合 計 コカイン 1,684.59グラム (推定使用回数 約5万6千回)
2 事件の概要
(第1の事実)
犯則嫌疑者は、共謀の上、国際スピード郵便物内(EMS)を利用し、黒色ジャンパーに染み込ませる等巧妙に隠匿したコカインを密輸入しようとしたが、本年4月7日、名古屋税関中部外郵出張所職員による輸入検査で発見され、その意を遂げなかったものである。同黒色ジャンパーを検査、鑑定したところ、コカイン970.54グラムを摘発した。
(第2の事実)
上記第1の事実を調査していたところ、同じ名宛先にブラジルから到着した国際小包1個が郵便局内で保管されていることを突き止め、本年4月26日、同国際小包を税関で差押え、検査したところ、幼児用毛布2枚に染み込ませて隠匿されたコカインを発見した。同幼児用毛布2枚を検査、鑑定したところ、コカイン714.05グラムを摘発した。
【覚醒剤密輸入事件を告発(平成25年2月1日発表)】
名古屋税関中部空港税関支署は、愛知県警察との共同調査により、覚醒剤2,960.179グラム を密輸入しようとしたドイツ人男性を関税法違反嫌疑で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
覚醒剤 2,960.179グラム
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、平成24年12月7日(現地時間)、ドイツ連邦共和国のフランクフルト・マイン国際空港を出発し、同月8日午前9時40分、中部国際空港に到着した際、携行バックパックの背当部の二重工作及びマカダミアナッツ小売袋に入れ同バックパック底に隠匿した
覚醒剤 2,960.179グラム
を密輸入しようとしたが、税関検査により発見され、その意を遂げなかったものである。
【大麻の密輸入事件を告発(平成25年1月30日発表)】
名古屋税関清水税関支署は、静岡県警察本部刑事部組織犯罪対策局薬物銃器対策課及び静岡県牧之原警察署と共同調査を実施し、大麻(大麻樹脂)447.74グラムを密輸入しようとした日本人男性を関税法違反で、静岡地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
大麻(大麻樹脂) 447.743グラム
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、本年1月11日、中華人民共和国所在の上海浦東国際空港から中国東方航空第2019便で帰国する際、大麻(大麻樹脂)を、携帯していたスーツケース内及び嚥下等により体腔内へ隠匿し、本邦に密輸入しようとしたが、同日午後3時36分ころ、清水税関支署静岡空港出張所における税関検査で発見、摘発された。