金沢税関支署　小松空港出張所

 

　
　現在私は、金沢税関支署小松空港出張所において、航空機旅客の検査と貨物の通関を主な業務として行っています。 　
　航空機旅客の検査では、麻薬やコピー商品などの社会悪物品の密輸を阻止し、また、テロを未然に防止するため、小松空港を利用して日本に入国する旅客の持ち物に対して検査を行い、税関の使命の一つである「安全・安心な社会の実現」に向けた業務に日々励んでいます。 　
　貨物の通関では、航空機を利用して輸出入される貨物に対し、価格や数量、品目などが適正であるか申告内容を審査するとともに、必要に応じて貨物の検査を行っています。審査の際には、申告された貨物が「不正薬物等の輸出入が禁止・制限されているものでないか」という点だけでなく、「食品衛生法や医薬品医療機器等法などの関税関係法令以外の法規に基づく手続きが適正に行われているか」という観点からの審査も行っており、申告内容に疑義がある場合には、実際に貨物を開披し中身を確認したり、X線検査装置を使用した検査を行うなど、不正な輸出入が行われないよう取り組んでいます。

　
　官庁合同説明会をきっかけに税関に興味を持ち、水際で日本の平和を守るために働くという仕事に魅力を感じて志望しました。空港で働く機会もあるということで、語学に不安もありましたが、 「研修も充実しているので、入関してから外国語を話せるようになった人も多い。」 という先輩方の言葉が背中を押してくれました。私も実際に韓国語の研修を受講し、業務に活用しています。 　
　実際に税関業務に携わってみると、その業務の多様性も税関の魅力の一つだと感じています。まだまだ経験したことのない仕事も多くありますが、現在勤務している小松空港では、航空機旅客の検査や貨物の通関だけでなく、貿易統計資料の作成に関する事務や、密輸事件が起こった場合の立件処理など、幅広い業務を行う機会があります。また少し変わったところでは、フランスからの輸入ワインであるボージョレ・ヌーボーが解禁される時期に、その通関風景を報道機関に公開し取材を受ける広報業務など、普段なかなか経験できない仕事も行っています。

　私は税関に入ってまだ4年目ですが、色々な仕事を経験できているなと感じています。やりたいことがなくて就職活動に迷っているみなさん、ぜひ一度、大阪税関の業務説明会や官庁訪問に足を運んでみてください。税関の多種多様な業務の中で、皆さんが興味のある、または力を発揮したいと思える仕事が見つかるかもしれません。また、説明会では仕事内容だけでなく職員の雰囲気なども感じ取っていただき、自分に合った「ここで働いてみたいと思える職場」を見つけていただければと思います。そんな中で大阪税関に少しでも興味をもって選んでいただけたら幸いです。 　
　今後開催が予定されているオリンピックやワールドカップに伴い、日本への入国者数はますます増加し、そうした中で税関の役割はさらに重要なものになると思われます。水際取締りの最前線で日本を守る仲間を心よりお待ちしております。