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先輩職員からのメッセージ

WCO(世界税関機構)


 

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 私はベルギー・ブリュッセルにある、世界税関機構(WCO)の関税・貿易局において、「品目表」の特に化学分野を担当しています。この品目表は1988年に発効したHS(Harmonized System)条約の附属書で、HSコードと呼ばれる約5500の項目を有しており、条約の締約国のみならず200以上の国・地域で使用され、国際貿易の98%を超える取引に利用されています。日本ではこのHSコードをさらに細分化し、実行関税率表などとして利用しています。
 世界中の全ての物品がHSコードの項目のどれかに分類されますが、技術の進歩等による世界貿易の変化に対応し、各国が分類を統一的に適用できるよう、新規物品がどこに分類されるかを締約国が参加する委員会で決定するために提起したり、品目表やその解説書の改正内容の検討を行ったりし、また、途上国に対する技術協力も行っています。直近の2022年1月の品目表改正では、例えば、ドローンや食用昆虫に関する項目が新設されました。

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 私は化学区分で国家公務員試験を受験しましたが、税関は化学区分で採用している官庁のひとつであったことから興味を持ちました。それまでは英語で税関をなんと言うかすら知りませんでしたが、採用担当の方のお話を聞いたり、採用パンフレットを読んだりする中で、税関では化学が専門の方々が分析部門や化学品の通関現場で多く活躍されていることを知り、自分の専門性が活かせる職場だと感じ志望しました。
 現在、化学分野の品目表を担当することで専門性を発揮できていますし、また、日本にいる際には化学品だけではなく農産品の分野も担当しており、化学という専門性から「品目表」という新しい専門性を得ることができました。元々持っていた専門性や税関での業務を通じて得た専門性からまた新しい専門性を呼ぶことができるのは、幅広い業務を持つ税関の魅力ではないでしょうか。

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 みなさんの中には、やりたいことが決まっている人だけでなく、まだ決まっていない人、また、いろいろなことをしてみたい人もいるかと思います。
 どなたも今後数十年間のことですので、可能性を狭めたりすることなく、大きく考えてもらいたいです。就職活動中の今も、就職してからも、好奇心と少しの「やってみるか」という精神があれば、いま思い描いている自分よりも大きくなれるかもしれません。
 税関では専門性を突き詰めていくことも、様々な部署で多種多様な経験を積むこともできるので、どのような人でも何か自分にあった仕事が見つけられるのではないかと思います。
 みなさんの可能性の中に税関を含めていただけると幸いです。
 

                                                                                  

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