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Q7 セキュリティに関するもの

Q7-1 来訪者管理について、良い事例、悪い事例を教えてください。

Q7-2 車両管理について、良い事例、悪い事例を教えてください。

Q7-3 同一の建物内に他社の倉庫もあるのですが、承認してもらえないのですか?

Q7-4 輸入時の管理対象貨物(*)を他社倉庫に保管(委託)していますが、「貨物管理に関する体制を整備」とは何をすればよいのでしょうか?
(*)特例輸入者の承認要件等の審査要領について 別紙1 4@イ 参照

Q7-5 敷地全体がフェンスで覆われており、機械警備も導入していますが、セキュリティに問題ありますか?

Q7-6 賃貸された倉庫であり、オーナーから監視カメラ等の増設を認めてもらえないのですが、AEO承認(認定)を受けられる可能性はありますか?

Q7-7 通関営業所の事務所内に一部他社社員が常駐している区画があるのですが、情報セキュリティの要件を満たしていますか?

Q7-8 業務で使用するパソコンにはパスワードを設定していますが、情報セキュリティについて要件を満たしていますか?

Q7-1 来訪者管理について、良い事例、悪い事例を教えてください。

 A7-1

 来訪者の管理については、施設の出入口から貨物の保管場所までの正規の入出場動線を設けるなど、正規来訪者と不正侵入者とを容易に見分けることが可能な環境を整備することを目的としています。

 これを踏まえ、以下のような対応が考えられますが、実際には貴社の事情に合わせて複数の対策を組み合わせるなど、総合的に管理していくことになります。

【良い事例】

  • 守衛や警備員を配置し、施設の出入口で受付を行っている
  • 受付時には写真付き身分証で本人確認を行っている
  • 氏名、会社名、訪問目的、入退場時間等を確認項目とした受付簿で管理している
  • 社内の関係者と来訪者を区別するため、社員は身分証の携行や制服、作業着を着用し、来訪者にはパスを発給している
  • 見知らぬ人を見かけた際には声掛けをするよう教育している

【悪い事例】

  • 誰でも敷地内、建物内に立ち入ることができる
  • いつ、誰が施設内にいたのか、記録が残されていないため、事後に状況を確認することができない
  • 社員は作業に集中していて不審者に気づくことができない
  • 退職者や転勤者の入構証でも入場が可能になっている

Q7-2 車両管理について、良い事例、悪い事例を教えてください。

 A7-2

 基本的には「来訪者の管理」同様、正規来訪者と不正侵入者とを容易に見分けることが可能な環境を整備することを目的とし、貴社の事情に合わせて複数の対策を組み合わせるなど、総合的に管理していくことになります。

【良い事例】

  • 施設の出入口で守衛が入構車両の確認を行い、部外者の入構を防いでいる
  • 入構証の発行を行っている
  • 入構証はダッシュボードの上など見やすい場所に掲示している
  • 包括入構証を発行している場合、定期的に所在確認を行っている

【悪い事例】

  • 「顔パス」だけで入場できる
  • 入構手続を無視した車両を制止したり、必要な手続をするよう運転手へ注意しに行かない
  • 駐車スペースが整理されておらず、管理対象貨物の保管場所の周辺にも、見知らぬ車両が乱雑に駐まっている
  • 入構証が返却されたか、紛失がないか等の確認を行っていない

Q7-3 同一の建物内に他社の倉庫もあるのですが、承認してもらえないのですか?

 A7-3

 同一の建物内に他社の倉庫がある場合、物理的なセキュリティ水準が課題となります。

 貨物のセキュリティ・リスク(荷抜き・すり替え・差し込み)が低減されるよう、貨物と人それぞれにおける動線管理を行い、管理対象外の貨物や不正侵入者を見分けられるようにセキュリティ対策を構築した上で、それを継続的に運用できる能力があると税関が判断すれば、承認している事例もあります。

 倉庫の実情に応じたセキュリティ対策について、税関のAEO部門へご相談下さい。

Q7-4 輸入時の管理対象貨物(*)を他社倉庫に保管(委託)していますが、「貨物管理に関する体制を整備」とは何をすればよいのでしょうか?
(*)特例輸入者の承認要件等の審査要領について 別紙1 4@イ 参照

 A7-4

 委託元として、「特例輸入者の承認要件等の審査要領について」 別紙1「4@〜C」に記載されている措置を講じている委託先を選定すること、必要に応じそれら措置の状況の確認ができること、により「貨物管理に関する体制を整備」していることとなります。

「特例輸入者の承認要件等の審査要領について」別紙1

Q7-5 敷地全体がフェンスで覆われており、機械警備も導入していますが、セキュリティに問題ありますか?

 A7-5

 セキュリティ対策は、設備だけでなく運用方法を含めて総合的に確認しています。

詳しくは税関のAEO部門へご相談下さい。

Q7-6 賃貸された倉庫であり、オーナーから監視カメラ等の増設を認めてもらえないのですが、AEO承認(認定)を受けられる可能性はありますか?

 A7-6

 セキュリティ対策は、設備だけでなく運用方法を含めて総合的に確認しています。

 監視カメラの増設ができない場合、どのように貨物のセキュリティ・リスク(荷抜き・すり替え・差し込み)を低減させるかご検討いただいた上で、税関のAEO部門へご相談下さい。

Q7-7 通関営業所の事務所内に一部他社社員が常駐している区画があるのですが、情報セキュリティの要件を満たしていますか?

 A7-7

 AEO事業者はネットワークやコンピュータへの不正アクセス等によって、顧客情報や貨物情報を不正利用されない環境を構築する必要があります。

 そのため、事務所内に他社社員が常駐している場合には、外部からの不正アクセスを防ぐ対策に加えて、事務所の内部において不正な情報利用がなされないような措置(例えば、当該区画を壁やパーテーションで区切る等)を講じる必要があります。

 具体的な内容は、通関営業所毎に特有の事情を考慮した上で個別に判断する必要がありますので、情報管理体制や事務所のレイアウト等が分かる資料をご用意の上、税関のAEO部門へご相談下さい。

Q7-8 業務で使用するパソコンにはパスワードを設定していますが、情報セキュリティについて要件を満たしていますか?

 A7-8

 貴社のネットワークやコンピュータへの不正アクセス等によって、顧客情報、貨物情報、貨物の移動に係る情報(運送業者名、経路等)を不正利用されてしまうことのないよう、強固な情報セキュリティ環境を構築する必要があります。

 そのため、ID及びパスワードによる認証等のアクセス制限以外にも、部外者からの不正アクセス防止措置、バックアップ機能等のデータ消失対策、関係書類の適正な保管管理(書類の紛失、無許可持ち出し及び書類改ざん等を防止するための対策)等を組み合わせて講じることで、有効な対策を図っていく必要があります。

 情報セキュリティ対策をご検討いただき、税関のAEO部門へご相談下さい。

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