調査部　デジタル・フォレンジック部門

　私は現在、調査部デジタルフォレンジック部門に所属しており、犯則事件の調査でスマートフォンやパソコン等に保存されている電子データやクラウド上のデータの証拠保全や解析を行っております。

　解析の依頼はスマートフォンやパソコンに限らず、最近では見かけることが少なくなったガラケー、そのガラケーとスマートフォンが合体したガラホ、その他USBメモリやハードディスク等様々な電磁的記録媒体にわたります。

　電磁的記録媒体の解析以外にも画像の鮮明化を行ったりもしています。刑事ドラマに出てくるようにボタン１つで・・・とはいきませんが、試行錯誤しながら行っています。社会のＩＴ化が進み、スマートフォン等が普及するなか、犯則事件を調査するうえで年々重要性が増してきている仕事です。

 　私が思う税関の魅力ですが、やはり、業務の分野が多岐にわたることだと思います。私もこれまでに外国貿易船や豪華客船の船内検査、海外からの郵便物に対する課税業務、業務で使用する物品の調達など様々な業務に従事してきました。新しい業務に挑戦するのは大変だと思われるかもしれませんが、先輩方のフォローや研修制度等が充実しているので、不安より楽しみのほうが大きいです。

　私自身、今の職場に配属されるまではパソコン等には苦手意識があり、まさか、自分がパソコンの解析等を行うとは夢にも思っておりませんでしたが、今では苦手意識を払拭し、この仕事にやりがいを感じるまでに成長しました。これは業務内容が多岐にわたり、様々な分野の仕事に積極的に挑戦できる環境が整っている税関の大きな魅力だと思います。

 　就職活動は人生における大きなターニングポイントで、将来自分のしたい仕事について考えるまたとない機会です。是非、最初から業界や分野を絞ることなく、様々な就職説明会や業務説明会に参加して本当に自分がやりたい仕事を見つけてください。また、就職説明会や業務説明会で実際に働いている人に会うことで、パンフレットやインターネットだけでは分からない職場の雰囲気を感じることが出来ると思います。その時に自分が感じたものを大切に後悔のない就職活動にしてください。

　そして、選択肢の中に「税関」が入っていてくれれば幸いです！