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品目分類とHS

国際貿易では、あらゆる物品が取引されています。それらの物品を、関税率表や統計品目表の該当する箇所に当てはめる作業を品目分類(又は関税分類)と呼びます。

関税率表、輸出入統計品目表とHS

関税率表は、輸入貨物に課される関税率を定めた表のことをいいます。統計品目表は、貿易統計のためのデータの収集のために作成された品目表で、輸出統計品目表と輸入統計品目表があります。
我が国の関税率表及び統計品目表は、HS品目表を必要に応じて更に細分して作られています。
各区分には番号が付されています。このうち、4桁の番号を「項」、6桁の番号を「号」と呼び、上位2桁の番号が「類」を表しています。6桁まではHS品目表に基づく番号であることから、「HSコード」、「HS番号」と呼ぶこともあります。下3桁は、統計品目表において定める我が国独自の番号です。

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関税率表、WTOやEPAの譲許表、輸入統計品目表に含まれる情報を一覧できるようにまとめたものを「実行関税率表」といいます。

(参考)HS品目表
通称「HS条約」と呼ばれる「商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約」の附属書に定める品目表。HS条約は、1988年1月から発効しており、令和6年4月現在で日本をはじめ160カ国・地域が加盟しています。
HS品目表は、関税率の設定や貿易統計のためのデータ収集のほか、貿易交渉、原産地規則、貿易管理等、多目的に利用されています。

関税率表及び輸出入統計品目表の構造

関税率表と統計品目表は、HS品目表と同一の構造となっています。
HS品目表は、「項」及び「号」の規定とこれらの番号、部、類及び号の「注」、「HSの解釈に関する通則」から成っています。

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「項」の数は1,227、項の下の細分である「号」は5,611あります。
HS品目表は、国際貿易で取引される商品を系統的な形式で配列しています。それらの商品は、ほぼ産業別の「部」と、原料、材料等の素材をその加工度によって、又は素材には関係なく用途、機能等によって「類」に区分されています。「部」の数は21、「類」の数は96あります。

「HSの解釈に関する通則」は品目分類のルール(原則)を定めたもので、通則1から6までの6つのルールから成っています。

「注」は、項又は号の範囲、項又は号間の関連、優先順位の明確化のために設けらているもので、各部及び各類の表の前に規定されています。

分類を決定する手順

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参考

品目分類のルールやHSの概要、事前教示制度等の品目分類についての基本的な情報をまとめた資料は こちら

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(動画)
  YouTube公式チャンネル

  • EPAの利用に向けて(HSコード)
@ HSコードの調べ方 A HSコードの確認方法

  • 品目分類のために(関税率表の解釈に関する通則、他)
@ 概要・通則1〜2a A 通則2b〜4 B 通則5〜6・備考・他
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