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盗難自動車不正輸出の取締り

自動車の盗難件数が増加し、その一部が海外に不正に輸出されているとの報道もあり、社会的関心が高まっている中で、関税局・税関としても、盗難自動車等の不正輸出を水際で厳正に取り締まるべく、以下の対策を実施しています。

1.関係機関と民間との連携

平成13年8月、国際組織犯罪等対策推進本部において「国際組織犯罪等対策に係る今後の取り組みについて」が決定され、自動車の盗難及び盗難自動車の不正輸出を防止するための総合的な対策について検討するため、自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチームが設置。

2.関係機関との協力体制の整備、情報交換

  • 盗難自動車等に関する各種情報交換を始めとする税関と警察の協力体制を整備(平成13年2月)
  • 警察からの盗難自動車等に係る情報を活用し、中古自動車等の輸出通関時の審査・検査を強化(平成14年4月)
  • 国土交通省からの登録情報を電子的に活用し、中古自動車等の輸出通関時の審査・検査を強化(平成14年8月)

3.輸出通関時の審査・検査の強化等

(1)中古自動車の通関時における輸出抹消登録証明書等の提出、車台番号等の確認

  • 改正道路運送車両法の施行に伴い、輸出抹消仮登録証明書等を税関における輸出申告の審査の際に確認(平成17年7月)
  • 厳重な審査・検査を行うため、自動車(自動二輪車及び原動機付自転車を含む。)を旅具通関の対象から除き、業務通関に一本化(平成17年7月)

(2)大型X線検査装置等の活用による検査の強化

  • • コンテナーを開披することなく検査を行うことが可能である大型X線検査装置等を活用し、不正輸出のおそれのある貨物の厳重な検査を実施(大型X線検査装置の導入状況(15台配備))
輸出申告された中古自動車を検査する税関職員
輸出申告された中古自動車を検査する税関職員
コンテナ内に隠匿された盗難自動車
コンテナ内に隠匿された盗難自動車

 

税関における盗難自動車等の摘発台数

乗用車

ダンプ等貨物車

バイク

建設重機

パーツ

合計

平成18年 163 4 180 27 85 459
平成19年 108 11 75 29 46 269
平成20年 41 28 83 18 119 289
平成21年 13 10 93 43 117 276
平成22年 3 6 51 20 126 206
平成23年 3 4 52 11 129 199
平成24年 14 23 26 8 65 136
平成25年 3 3 14 9 62 91
平成26年 11 10 21 7 11 60
平成27年 7 9 6 6 27 55
平成28年 4 1 16 2 11 34
平成29年 4 1 57 2 19 83
平成30年 0 2 12 3 13 30
令和元年 2 1 4 1 21 29
令和2年 10 1 8 1 9 29
令和3年 2 0 0 4 6 12
令和4年 1 0 2 0 11 14
令和5年 5 1 3 1 21 31

 

 

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