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理系職員に聞いてみた 出向者編A

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Q. 自己紹介をお願いします。





Nさん(以下N))

令和4年度選考採用(係長級)で採用されましたNです。私は自分でできることは何でもやりたい人間で、試行錯誤すること自体を楽しむタイプですので、食器棚を作ったり、自動車の配線をしたり、庭いじりをしたりといわゆるDIYを趣味としています。

Kさん(以下K

平成29年度に、国家一般職(化学区分)として採用されましたKです。Nさんは試行錯誤を楽しめるところが素敵ですね。同じ部署で仕事をしているのですが、Nさんは業務でも、前例にとらわれずに工夫しながら取り組まれていて感謝しています。

私の趣味はランニングで、休日や仕事終わりに走ることで気分転換しています。走ること自体は決して派手ではありませんが、一歩一歩積み重ねていく感覚が好きで、自然と続けられています。

仕事でも同様に、地道な作業をコツコツと積み上げながら、最終的に大きな成果につなげていくことにやりがいを感じるタイプです。

N)私もKさんの自分のペースで積み重ねていく姿勢に助けられていることが多いです!


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Q. 現在の業務内容について教えてください。





K)税関では、輸出入されるさまざまな貨物について、「それが何でできているのか」「法令上問題がないか」を確認するために分析を行っています。各税関にも分析部門がありますが、私が勤務する財務省関税中央分析所(以下、中分)では、より高度な技術や高性能な分析機器が必要な分析を担当しています。

近年は、新素材や複雑な組成の製品が増えており、従来の方法では判断が難しいケースも増えていることから、そうした貨物を正確かつ迅速に判別するために、新しい分析法の研究や技術の高度化にも取り組んでいます。

私自身は、日常的に分析業務を行う立場ではありませんが、中分や全国の税関で分析業務が円滑に行われるよう、分析業務を支える役割を担っています。具体的には、税関実務において用いられている標準的な分析手法である「税関分析法」の整備・見直しに携わるとともに、分析担当者が専門分野の知見を深め、国際的な動向にも目を向けられるよう、外部専門家を招いた講演会開催や研修の企画運営を行っています。


N)新しい製品や素材が次々と出てくる中で、分析や検出の方法も常にアップデートが求められていると感じますよね。分析だけでなく、現場で迅速に判断するための技術開発に関わっている点も、税関ならではの面白さだと思います。

そこで、Kさんは、様々な情報や技術が参考になるかもしれないと、色々とリサーチして、企業や大学に講演会を依頼して、企画しているということですね。

K)ありがとうございます。Nさんの業務についてもお願いします。

N)私は、Kさんと同じ中分の調査企画室というところにいまして、分析業務が円滑に進むよう、制度・設備・人を支える調整役を担当しています。例えば、各種薬物を取り扱うためには免許等が必要な場合もありますので、その取得に係る手続きや試薬の管理、分析機器の定期点検の実施、また、外部機関(厚生労働省本省や地方厚生局麻薬取締部、国立医薬品食品衛生研究所等)との調整等を行っています。

K)私たちがいる調査企画室はやや特殊な位置づけの部署ですよね。調査企画室には数名が在籍している一方、分析業務を担当している職員は30名くらいいますね。


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Q. 学生時代の知識・経験は業務で活かせましたか?





N)学生時代は、生命科学科及び臨床検査技術科学専攻から医学系研究科でヒトに関わる研究をしていました。内容としては、いわゆる生物学になります。

現在は、調査企画室での業務となるため、直接分析に携わる機会は無く、また、過去 の(ヒトに関わる)専攻がダイレクトに活かせる場面は税関においてはありません。しかし、前職ではDNAを扱った仕事もしていましたので、DNAを扱った分析室における鑑定書の内容等は理解しやすく、業務においてもこれまでの知識や経験が役立っています。

税関においては、DNA等の生物学を専攻していた方は比較的少ないようですが、知識や経験を十分に活かせる業務はありますし、むしろ歓迎される立場にあります。

「専攻と違う仕事を任されるのでは」と不安に思う学生の方もいると思いますが、基礎科学の素養は想像以上に評価され、活かせる場面が多いと感じています。実際、専攻とは違う、初めての分野の分析業務を担う職員も多数いますが、皆学びながら十分に業務をこなしていますので、安心してください。むしろ、挑戦していただければ、楽しく仕事ができると思います。



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K)中分では生物系を専攻していた職員が多くないため、その分生物学的な知識・経験が貴重な強みとなっていますよね。Nさんはよく生物学的なバックグラウンドをもとに、周囲から意見を求められているのを見かけます。

私は、学生時代に有機化学を専攻していました。主に、有機化合物の合成や、市販の有機化合物を実際の製品に近い形へ加工し、その性質を評価するといったことを学んできました。また、「なぜそのような性質を示すのか」を分子構造の観点から考えるなど、理論と実験の両面から物質を理解する姿勢を身につけました。

現在の業務において有機化学を通して身についた「物事に対し根拠をもって考える力」や「結果を丁寧に検証する姿勢」は、日々の業務のベースになっていると感じています。

実際のところ、仕事に必要な知識やスキルの多くは、配属後に学んだり、業務を通じて身につけたりするものがほとんどだと感じます。学生時代に何を専攻していたかよりも、「新しいことを学ぼうとする姿勢」や「分からないことを一つずつ理解していく姿勢」の方が大切だと感じています。


N)私もKさんが言われるように、専攻そのものより「論理的に考え、根拠を積み上げて判断する力」が税関の業務では何より大切だと感じています。実際、様々なバックグラウンドを持つ職員が活躍していますし、そういった方が集まることで組織全体の視野も広がりますよね。


K)専攻と違う分野の業務でも、周囲に相談しながら学べる環境が整っているのでご安心ください!中分では研修制度が充実していて、研修生として2年間OJT形式で丁寧に指導を受けることができます。


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Q. 横浜税関を知ったきっかけや、就職した決め手は?





K)横浜税関を知ったきっかけは、正直に言うと、人事院が公表している「採用予定機関一覧」で、税関が化学区分から採用しているという点に目が留まったことです。

就職活動中は、「せっかく学んできた化学を使って、何か社会の役に立つ仕事がしたい」という漠然とした思いを持っていました。調べていく中で、税関には各税関の分析部門や、現在私が所属している中分など、化学の専門性を発揮できる職場があることを知りました。

分析という立場から、日本に輸入される物品の安全・安心を支えていると知り、率直に「かっこいい仕事だな」と感じたのを覚えています。

一方で、同じ業務をずっと続けるよりも、いろいろな仕事に挑戦したい、現場に出て実際に身体を動かす仕事もしてみたいという気持ちもありました。税関であれば、分析だけでなく、取締や通関など幅広い業務に携わることができる点に魅力を感じ、就職先として選びました。

N)分析をきっかけに入りつつ、その後は幅広い業務に携われるという点は、確かに魅力ですよね。税関は専門を持ちながら視野を広げられる環境だと思います。

私は、前職では異動のない職場で同じ同僚と同じ業務を十数年やっていましたが、どうしても視野や考えが固まりがちになっていました。この話題は、前職の職場でもよく話をしていました。我々は「井の中の蛙」だと。

実際に、税関に採用されてから、本当にいろんな方がいるんだなと感じましたし、全然違う業務なので、毎日、日々勉強ですけど、「へぇ〜、こんな世界もあるんだ」と楽しんでいます。

私が横浜税関を知ったきっかけですが、前職が横浜税関と関わることもある仕事をしていたことや、前職で扱っていたDNAに係る業務が中分においても同様にあったこと、また、自宅が横浜ですので、通勤の利便性が良いこともきっかけでした。

また、輸入郵便物の8割以上が横浜税関管轄の出張所(川崎にある郵便局)を通ることから、大変やりがいを感じられる職場になるのではないかと感じていました。


K)私は以前その出張所で勤務していたことがあるのですが、海外から日本に到着する郵便物の審査・検査を行う中で、「日本に輸入してはならないもの」の摘発に数多く携わることができました。その際、自分の仕事が直接、日本の安全・安心につながっていると実感でき、とても誇らしく感じたことを覚えています!

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Q. 実際に働いてみての感想や、入関前とのギャップがあれば教えてください。





N)ギャップは特にありませんが、端的に言うと皆さん“優しい“と感じました。定期的な異動により職場や業務内容が変わることがあるため、勤務年数が経っていたとしても、初めての業務に携わることもあります。しかし、それは他の職員も同様ですので、優しく業務を教えてくださいますし、質問しやすい雰囲気があります。ですので、いたずらに心配することなく、安心して仕事ができる組織だと感じました。


K)私も同じです!採用前は、税関というと警察のように厳しく、どこか公安色の強い職場なのではないかというイメージを持っていました。しかし、これまで5つの部署を経験してきた中で、どの部署でも分からないことを丁寧に教えてくださる優しい方が多く、良い意味でその印象は大きく変わりました。

後はそうですね…。入関前は、一人で責任を負う場面が多いのではないかと思っていましたが、実際にはどの部署でもチームで進める仕事が多く、安心して業務に取り組めています。分からないことや判断に迷う場面でも、上司や先輩に気軽に相談でき、経験や知識を共有しながら仕事を進められる環境です。

職場全体としても落ち着いた雰囲気があり、それぞれが役割を果たしながら支え合っている印象を受けています。


N)異動がある分、立場や年齢に関係なく、最初はみんな同じスタートになることが多いですよね。だからこそ、分からないことを聞きやすい雰囲気が自然とあるのだと思います。


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Q. 横浜税関の魅力ややりがいについて教えてください。





K)横浜税関で働いて感じた魅力は、「理系出身者が活躍できるフィールドの広さ」です。分析業務や機器・システムに関わる仕事はもちろん、海港取締や郵便物の審査・検査といった一見すると理系とは関係が薄そうな業務でも、理系の知識や論理的に考える力が求められる場面が多くあります。

実際に、他の行政区分で採用された職員と一緒に働く中で、理系のバックグラウンドを持つことで頼りにしてもらえる場面もあり、自分の強みを活かしながら仕事ができていると感じました。


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N)現場では、限られた情報の中で判断する場面も多いので、理系的な考え方が自然と頼りにされることがありますよね。分析以外の業務でも、その強みが活きていると感じます。

私が思う一番の魅力は、立地でしょうか。組織そのものでなくてすみません。しかし、横浜税関本関は立地が観光地でもあり、みなとみらい地区、横浜スタジアム、中華街とすべてが徒歩圏内です。また、東京まで電車1本で行くことも可能です。

やりがいとしては、やはり、違法薬物等の密輸を防ぐ最前線で仕事ができるということでしょうか。表現は大きいですが、国のために仕事をしているというのは大変やりがいのあることだと思います。


K)立地の良さは、大きな魅力の一つですよね!私は内陸の県出身なので、港町・横浜で働けるという点に以前から憧れがありました。仕事終わりに野球観戦に行くこともできますよね(私も何回か行ったことあります!)


Q. ワークライフバランスはどうですか?





N)どの部署もワークライフバランスを重視しています。円滑に業務を遂行できるかは、職員の心身の健康が第一ですので、完全に自由ではないですが、職場の仲間と調整すれば、休暇も取得することは可能です。各種休暇制度が充実していて女性のみならず男性も育児休暇を取得しています。研究や勉強を続けたい人にとっても、時間を確保しやすい環境だと思います。

K)分析と聞くと、実験や測定など現場での作業が中心で、テレワークは難しいイメージを持たれるかもしれませんが、鑑定書や回答書の作成など、デスクワークも多くあります。業務に応じてテレワークを取り入れながら、子育てと両立して働いている方も多いですよね!

Nさんがおっしゃる通り、休暇制度が整っており、仕事と私生活を無理なく両立できる環境ですよね。業務状況に応じて計画的に休みを取ることができ、心身ともに余裕を持って働けています。オフの時間は、登山に出かけたり、サウナや岩盤浴で汗を流したりしてリフレッシュしています。平日に混雑を避けて出かける、マラソン大会の次の日は休むなど、自分らしい過ごし方ができています。


N)制度があるだけでなく、実際に活用されている点は大きいですよね。しっかり休みながら働けることが、結果的に良い仕事につながると思います!


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Q. 今後挑戦してみたいこと、やってみたい分野は?





K)今後は、分析の専門性をさらに深め、それを軸としながら、関連する分野についても幅広く学んでいきたいと考えています。新しい貨物や未知の物質に対応するためには、分析技術や測定結果そのものだけでなく、その背景となる知識や、結果を現場でどのように活用していくかといった視点も重要だと感じています。

理系の知識や経験を総合的に活かしながら、実務や行政判断に結び付く分析を担える職員を目指して、今後も挑戦を続けていきたいと考えています。


N)一つの分野にとらわれず、いろいろなことに挑戦する中で、自分の新たな強みが見えてくることも多いですよね。税関には、そうした挑戦を受け止めてくれる環境がありますしね。私も、前職では分析一筋でしたが、転職してから、上司に、この業務(分析ではない)が向いているよと言われたこともあり、自分には見えなかった自分を発見できるチャンスがあると思います。

正直、税関(財務省)の業務は驚くほど多岐にわたります。それこそ入関するまで知りませんでした。そして、私は前職では分析を専門に従事してきたため、今後は、全く異なる分野に挑戦して、組織に貢献したいと考えています。もう少し具体的に言えば、職員がより働きやすい環境を作りたいと思っています。

分析への興味が強いようでしたら、その専門を軸にしながら、将来的に視野を広げられる点は税関の魅力だと思います。意外と様々な分野(知識)が分析とリンクしていますので、奥が深く、面白いと感じられると思います。

K)部署によっては、これまでのやり方を踏襲している部分もありますが、Nさんのような異なるバックグラウンドを持つ方が、新しい視点で職場環境づくりに取り組んでくださるのは、とてもありがたい存在だと感じます。


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関連リンク

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