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電子顕微鏡「酸化アルミニウムか?人造コランダムか?」

「酸化アルミニウム」を電気炉で溶融して得られるのが「人造コランダム」です。両者の成分は共に酸化アルミニウムですが、関税分類上、別々に分類されます。

酸化アルミニウムと人造コランダムの用途

酸化アルミニウムは、アルミニウム用、ペイントの充てん料、研磨材、合成の貴石・半貴石(ルビー、サファイア、エメラルドなど)の製造、脱水剤(ガス乾燥用)、触媒(アセトンや酢酸の製造、クラッキング剤など)に使用されています。

人造コランダムは、普通の酸化アルミニウムよりも熱および酸に対する抵抗力が大きく、とても硬いのが特徴です。研磨材、耐火物の製造(例:ムライトおよびシリライト。それぞれコランダムと高純度の耐火性粘土または無水アルミノけい酸塩との混合物)、または実験器具の製造や電子工業に使用されています。

【肉眼で見ると・・・】

写真:酸化アルミニウム
▲酸化アルミニウム

写真:人造コランダム
▲人造コランダム

これらは見た目だけでは判断ができません。また、成分は共に酸化アルミニウムのため、化学分析の結果も当然同じです。

【電子顕微鏡で見ると・・・違いは一目瞭然です。】

写真:酸化アルミニウム
▲酸化アルミニウム

写真:人造コランダム
▲人造コランダム

酸化アルミニウムは、その粒子の形状により税率が異なります。


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