摘発事例(平成20年発表分)
名古屋税関管内の密輸事犯の概況について
【イギリス人旅客による覚せい剤の密輸入を摘発(平成20年12月26日発表)】
中部空港税関支署は、平成20年12月13日(土)、マレーシアから入国したイギリス人男性旅客が携行スーツケース内に隠し持っていた覚せい剤を密輸入しようとした事件を摘発し、関税法違反嫌疑で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
覚せい剤 1,483.297グラム (推定使用回数 約49,400回)
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、覚せい剤1,483.297グラムを携行スーツケースの二重底部分に隠して本邦に密輸入しようと企て、平成20年12月13日(土)、マレーシアから中部国際空港に到着したが、税関検査により発見され、その意を遂げなかったものである。
【日本人男性旅客による大麻草密輸入事件を摘発(平成20年11月4日発表)】
中部空港税関支署は、平成20年10月25日(土)、タイ王国から中部国際空港に帰国した日本人男性旅客がペンケース及びタバコケースに隠匿し密輸入しようとした大麻草を摘発し、関税法違反嫌疑で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
大麻草 3.96グラム(正味重量) (推定使用回数 8回)
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、平成20年10月25日(土)、中部国際空港に到着した際、大麻草3.96グラムを紙片に包み緑色ペンケース及び銀色タバコケースへそれぞれ収納の上、黒色リュックサック内に隠匿し密輸入しようとしたが、当支署職員の携帯品検査により、発見されたものである。
【中国からの大量模造バイアグラ等密輸入事件を告発(平成20年7月30日発表)】
名古屋税関は、愛知県警察との共同調査により、模造バイアグラ等を中華人民共和国から国際スピード郵便(EMS)を利用して密輸入しようとした日本人男性2名を平成20年7月30日(水)、関税法違反嫌疑により名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
(1) 模造バイアグラ 2,280錠 (2) 模造シアリス 2,606錠 (3) 模造レビトラ 30錠 合計 4,916錠
2 事件の概要
犯則嫌疑者2名は、中華人民共和国から国内販売を目的として模造バイアグラ等合計4,916錠を同人らを名宛とした国際スピード郵便(EMS)内に隠匿し、本邦宛に発送させ密輸入しようとしたが、平成19年12月18日から10回にわたり、中部空港税関支署外郵出張所職員による輸入検査により発見されたものである。
【中国来郵便物に隠匿された偽造クレジットカード原板密輸入事件を告発(平成20年6月27日及び7月8日発表)】
名古屋税関は、愛知県警察との共同調査により、偽造クレジットカード原板を中華人民共和国から国際スピード郵便を利用して密輸入しようとした日本人2名を平成20年7月8日(火)までに関税法違反嫌疑により名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
偽造クレジットカード原板 239枚
2 事件の概要
犯則嫌疑者2名は、共謀のうえ、中華人民共和国から偽造クレジットカード原板239枚を国際スピード郵便物のサンダル内に隠匿し、本邦宛に発送させ密輸入しようとしたが、平成20年4月4日(金)、中部空港税関支署外郵出張所職員による輸入検査により、発見されたものである。
【中国人船員による、大量の偽造クレジットカード原板密輸入事件を告発(平成20年6月26日発表)】
豊橋税関支署は、第四管区海上保安本部及び蒲郡海上保安署との共同捜査により、三河港において偽造クレジットカード原板を中華人民共和国から密輸入したシエラレオネ共和国籍外国貿易船乗組員2名を平成20年6月27日(金)、関税法違反嫌疑により名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
偽造クレジットカード原板 5,009枚
2 事件の概要
犯則嫌疑者2名は、偽造クレジットカード原板を密輸入することを企て、中華人民共和国を出港した船舶に同原板5,009枚を隠匿し、平成20年6月5日(木)、三河港蒲郡ふ頭岸壁において、同原板を陸揚げし、もって名古屋税関豊橋税関支署長の許可を受けずに輸入したものである。
【ナイジェリア人男性旅客によるMDMA、コカイン密輸入事件(飲み込み)を告発(平成20年6月24日発表)】
中部空港税関支署は、平成20年5月19日(月)、オランダ王国から入国したナイジェリア人男性旅客(A)がMDMAを、平成20年5月24日(土)、アラブ首長国連邦から入国したナイジェリア人男性旅客(B)がコカインを飲み込んで密輸入しようとした事件を摘発し、平成20年6月24日(火)までに関税法違反で名古屋地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
MDMA 61塊 1,464錠(約382グラム) (推定使用回数 1,464回) コカイン 48塊 約708グラム (推定使用回数 23,600回)
2 事件の概要
犯則嫌疑者Aは、平成20年5月19日(月)、オランダからMDMA(通称「エクスタシー」)1,464錠を飲み込んで密輸入しようと企て、中部国際空港に到着したが、税関検査により発見されたものである。
犯則嫌疑者Bは、平成20年5月24日(土)、アラブ首長国連邦からコカイン約708グラムを飲み込んで密輸入しようと企て、中部国際空港に到着したが、税関検査により発見されたものである。
【中国人男女を関税法違反(商標権侵害物品密輸入罪)嫌疑で告発(平成20年6月4日発表)】
清水税関支署は、静岡県警察本部及び静岡中央警察署との共同調査により、中国から営利目的で商標権侵害物品を密輸入しようとした中国人男女2名を平成20年6月4日(水)、関税法違反(商標権侵害物品密輸入罪)で静岡地方検察庁に告発した。
1 犯則物件
商標権侵害財布 34点
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、商標権を侵害する財布34点を中国から不正に輸入することを企て、平成20年1月31日及び2月8日に東京税関成田南部航空貨物出張所長に対し輸入申告したが、同出張所職員による輸入貨物検査により、発見されたものである。
【大麻種子の密輸入事件を告発(平成20年4月4日発表)】
中部空港税関支署は、平成20年2月14日(木)、オランダ王国から中部国際空港に入国した日本人夫婦が身辺に隠し持って密輸入しようとした大麻種子1,031粒を摘発し、関税法違反嫌疑で平成20年4月4日(金)、名古屋地方検察庁豊橋支部に告発した。
1 犯則物件
大麻種子 1,031粒(正味重量17.275グラム)
2 事件の概要
犯則嫌疑者である夫と妻は、共謀の上、平成20年2月14日(木)、オランダ王国から中部国際空港に到着した際、妻が大麻種子1,031粒を着用中の服内に隠し持って密輸入しようとしたが、当支署職員の携帯品検査により、発見されたものである。
【スリランカ人男性を関税法違反(輸出虚偽申告)嫌疑で告発(平成20年2月14日発表)】
清水税関支署は、盗難被害品である油圧ショベルを不正にスリランカに輸出した千葉県内の法人と実経営者のスリランカ人男性を、平成20年2月14日(木)、関税法違反(輸出虚偽申告)嫌疑で静岡地方検察庁富士支部に告発した。
1 犯則物件
油圧ショベル 1台
2 事件の概要
犯則嫌疑者は、平成19年8月8日(水)、偽った車台番号を記載したインボイス(仕入書)を作成して輸出申告を行い、盗難被害品である油圧ショベルをスリランカ向けに輸出したものである。