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税関研修所における関税技術協力の概要

 財務省税関研修所は、財務省関税局・税関等と協力して開発途上国等の税関職員を対象とする本邦での受入研修を実施しています。
 1970年以降、これまでに100以上の国・地域から6,500名を超える税関職員を受け入れています。
 これらの実績が評価され、2018年2月、「税関研修所 研修・研究部 国際研修課及び教官」は第30回「人事院総裁賞(職域部門)」を受賞しました。

 

WTO貿易円滑化協定に係るWCO地域ワークショップ
WTO貿易円滑化協定に係るWCO地域ワークショップ

1.受入研修の沿革

財務省関税局・税関、税関研修所での受入研修は、次のように変遷してきています。

沿革
1970年 海外技術協力事業団(現在の国際協力機構(JICA))が実施する途上国政府職員向け受入研修プログラム(現在のJICA税関行政セミナー)に税関として協力を開始
1989年 関税協力理事会(CCF/JAPAN)事業開始(監視、HS分類、分析、通関システム分野の各コース)
1996年 財務省関税局二国間援助事業開始(監視、通関、HS分類、知的財産、麻薬犬訓練、分析の各コース)
2004年 WCOアジア大洋州地域の「WCO地域研修センター」の認定を取得

2.受入研修の種類

本邦での受入研修は、政府開発援助の一環として、主に次の事業主体により実施されています。

  1. 財務省関税局
  2. 関税協力理事会
  3. 国際協力開発機構(JICA)
WCO/CCFフェローシッププログラム
WCO/CCFフェローシップ
プログラム
JICAミャンマー向け関税評価コース
JICAミャンマー向け
関税評価コース
WCO留学生コース
WCO留学生コース

3.受入研修の概要

財務省税関研修所は、1997年から受入研修を担当する部署として「税関国際交流センター室」を設置し、受入研修実施の中心的役割を担っています。なお、同室は2006年に「国際研修課」へ機構改正しております。

財務省税関研修所では、近年、主に次のような受入研修を実施しています。

  • 税関近代化コース
  • 関税評価コース
  • 事後調査コース
  • HS分類コース
  • リスク管理コース
  • 原産地規則コース
  • 知的財産水際取締コース
  • JICA税関行政セミナー
  • JICA国別特設コース
  • WCO/CCF フェローシップ/インターンシップ・プログラム
  • WCO/CCF キャリアディベロップメント・プログラム
  • WCO/CCF スカラシップ・プログラム、等

 

スリランカ向けリスク管理コース
ネパール向け関税分類コース
スリランカ向けリスク管理コース ネパール向け関税分類コース

4.WCO地域研修センター (WCO Regional Training Centre (RTC))としての活動

税関研修所は、2004年6月に「WCO地域研修センター」として認められ、バンコクにあるWCO 地域キャパシティ・ビル ディング事務所と協力して、アジア大洋州地域のWCO 加入国の税関職員を対象にワークショップ等を開催しています。


通関所要時間調査に関するWCO地域ワークショップ

リスク管理及び摘発後分析に係るWCO地域ワークショップ1
リスク管理及び摘発後分析に係るWCO地域ワークショップ2

リスク管理及び摘発後分析に係るWCO地域ワークショップ



関税分類に係るWCO専門家認定ワークショップ

関税分類に係るWCO専門家認定ワークショップ
関税分類に係るWCO専門家認定ワークショップ

関税分類に係るWCO専門家認定ワークショップ