先輩からのメッセージ
令和5年に一般職試験（大卒程度）で採用されました。現在は仙台国際空港で取締部門に所属し、主に旅客の荷物を検査し、不正薬物や金地金等の密輸取締を行っています。訪日外国人観光客がコロナ前のように戻りつつある一方、密輸を企てる者も増加している実情があります。その密輸を阻止するほか、お土産品等が免税限度額を超える場合には税金を納めて輸入していただき、適正かつ公平に関税等を徴収することも仕事のひとつです。
私は民間企業での前職があり、その経験から自己分析した結果、デスクワーク中心よりも外で仕事をする業務がある職業が自分に向いていると感じたので、それを軸に各府省合同説明会等に参加しました。その中で税関の説明会に参加した際、税関では業務内容が多岐にわたっていることを知りました。特に日々多く入国する航空機やクルーズ船の旅客に対する取締業務を行い、日本の水際で不正薬物等を持ち込ませないような仕事ができることに魅力を感じたため、志望先を税関に決めました。
摘発に向けて検査場でのコミュニケーションが重要になるので、日ごろから情報共有を密にして職員一丸となって頑張っています。職場には若手の職員も多く、助け合いながら仕事ができ、仕事終わりに同僚とご飯を食べに行くこともあります。
現在の業務においてのやりがいは、自分が国の最前線で仕事をしていると感じられることです。密輸をする者は、様々な手段を使います。実際に旅客の検査をして不正薬物などを見つけることで、日本の安全を守ることに貢献できます。検査では、様々な情報を頭に入れ、今までの経験を思い出しながら検査することで些細な不審点を見つけることができ、それが摘発につながるので、検査手法の習得や新たに指定された薬物の把握など日々の勉強は欠かせません。旅客と対面して検査に臨むため、責任を感じながら日々業務に取り組むことができます。万が一、不正薬物が密輸された場合、自分の家族、友人、大切な人の周りに薬物の危険が潜むことにつながりかねません。日々検査での対応について反省することが多いですが、困ったら上司や先輩にアドバイスを頂けるので前向きに取り組むことができます。
また、語学スキルを活かして仕事ができる点も魅力です。地方空港であっても乗り継ぎ旅客など世界中から旅客が訪れるので毎日様々な国の方々と接することができ、とてもグローバルな職場です。英語や韓国語、中国語を使って仕事をしたいという方には向いている仕事だと思います。また、語学が堪能でなくても、語学研修が習熟度別に設けられているので心配する必要はありません。
休みは午前にジムで体を動かし、お昼に前日から決めていたお店でご飯を食べることが多いです。そのためにジムに行くといっても過言ではありません。仙台では、老舗のお蕎麦屋や町中華に行くことが多く、昔ながらの店に行くと安心感があり落ち着くのでよく行きます。夜は自炊するように心がけていて、最近うまくできたのは餃子と鶏肉のバルサミコソース添えです。鶏肉のバルサミコソース添えは学生時代にアルバイトで働いていた店の人気料理で、当時教わったレシピをもとに作ってみました。調味料の分量や入れるタイミングなどが難しく、奥深いです。餃子は羽がうまくできるかが面白く、たくさん作って家族にふるまっています。釣りも好きなのでこれからは魚料理もレパートリーに追加できるよう頑張ります。
プロレス観戦が趣味なので、夏季休暇を利用して水道橋にある後楽園ホールに兄を誘って観戦に行きました。もう限界だろうと思っても立ち上がって闘う諦めない姿を生で見るとエネルギーをもらいます。何かやりたいけど一歩踏み出せないなと思っている方にはプロレス観戦をおすすめしたいです。私自身、受験勉強中に諦めない姿に何度も励まされ、最後まで頑張ることができました。
いま公務員試験にむけて勉強している方へ、勉強が大変でつらいと思いますが、最後まで諦めないで頑張ってください。筆記試験も面接もあり準備することが多く、私自身何度も諦めそうになったことがありましたが、なんとか合格することができました。筆記試験ではできる問題を本番で落とさないように復習し、面接も自分の話したいことがスラスラ出てくるまで何十回も練習し、本番では悔いなくできたので、内定をいただけたときは今までやってきたことがすべて報われたと思うほど嬉しかったです。
税関の仕事は幅が広いので異動で職場が変われば新しい仕事を学ぶことができ、非常に魅力的です。様々なことに挑戦したい方、ぜひ一度説明会に足を運んでみてください。皆さんと一緒に仕事ができることを楽しみにしています。
