先輩からのメッセージ
私が所属する監視部取締部門は、外国から横浜港に入港する外国貿易船舶等に対して、覚せい剤や麻薬等の不正薬物やけん銃、金の密輸の取締りを行っています。具体的な取締業務としては、埠頭巡回、外国貿易船への船内検査・臨船尋問、船舶乗組員等への検問取締、クルーズ船の旅客に対する旅具検査などがあり、その他にも窓口での船舶の入港関係書類精査等、業務内容は多岐にわたります。
幼少の頃の経験がきっかけで、漠然と社会の安全を守ることに携わりたいという気持ちがあり、公務員の中でも「安全・安心な社会の実現」を使命に掲げた税関に魅力を感じていましたが、横浜税関を志望した一番の決め手となったのは、業務説明会や官庁訪問で感じた職員の方の親切で温かい人柄でした。すぐに「この上司・先輩方と働きたい」と思いました。実際に一緒に働く立場となってからも「あのときの感覚は間違ってなかったな」と思います。
普段は接することのない外国人の乗組員や旅客の方と関わることができる点です。私は英語に関して学生時代ほとんど触れておらず、かなり苦手意識がありましたが、仕事でコミュニケーションを取らなければならない場面があり、先輩や上司に教わりながら経験を積み重ねました。その積み重ねのおかげで現在は臆することなく乗組員や旅客と対話できるようになりました。ほとんど興味のなかった英語ももっと話せるようになりたいと思い、少しずつ継続して勉強をしています。もちろん、今まで語学をしっかり学んできた方はその実力を発揮できる場所がたくさんある職場です。きっとやりがいを感じられると思います。
外国貿易船舶から酒・たばこの密輸を発見したことです。不正薬物やけん銃などのいわゆる社会悪物品ではありませんが、税関の適正な通関体制を守るための一役を担えたことが嬉しかったです。自分が感じた少しの違和感をすぐに周囲に共有できる環境や上司や先輩に教わった経験がこの結果につながったのだと思います。
同期とはグランピングに行ったり、バーベキューをしたりとそれぞれ配属先がバラバラになっても定期的に集まり、楽しい時間を過ごしています。また、後輩たちと当直勤務明けにランチに行くことが多く、横浜・みなとみらい近辺のお店の開拓をしています。
現在私が勤務する取締部門は1サイクル（約1ヶ月）に1回必ず3連休があるようにシフトが組まれているので、旅行の予定が組みやすいです。私は連休の度に遠出をし、時には大好きなドライブ、時には旅行で神社やカフェを巡り、日常から離れてゆっくりとした時間を過ごしています。また、取締部門は平日休みもありますので、休日に比べて空いているテーマパークやショッピングモールで快適に過ごすことができるのも楽しみの一つです。
私は公務員試験の勉強中、勉強を始めたのが遅かったこともあり、必死に勉強しても模試も過去問も一度も合格点を取れたことはありませんでした。毎日不安と焦りに押し潰されそうで、苦しくて仕方なかったです。しかし、粘りに粘って試験当日に自己最高得点を取ることができて、なんとか合格することができました。私と同じ境遇の方もいるかもしれませんが、最後まで諦めず、自分が納得するまでやってみてください。
毎日勉強漬けで苦しい方、また、他にもやることがあって思うように勉強に集中できない方もいるかもしれません。でもいつか試験に費やした日々を思い出して、「あの時頑張って良かった」と思えるように全力でがむしゃらに突き進んでみてください。応援しています。
そしてもしも横浜税関に興味を持っていただけたら、業務説明会やイベントに参加してみてください。一緒に働くことができるのを楽しみにしています。
