先輩からのメッセージ


令和3年に一般職試験(大卒程度)で採用され、川崎外郵出張所の特別通関部門に配属となりました。川崎外郵出張所は「国際郵便物」を取り扱う官署であり、全国の輸入郵便物の約8割を取り扱っています。不正薬物等の社会悪物品の密輸防止をはじめとし、迅速かつ適正な関税等の徴収、輸入に必要な法令確認等の業務を行っています。1つ1つの貨物を自分の手で検査するため、密輸防止の最前線にいることを肌で感じることができるとともに、輸入に必要な法令知識などを学ぶこともでき、刺激的かつ学びの日々を過ごしています。

私は、税関という仕事を業務説明会に参加するまで知りませんでした。たまたま、横浜税関の業務説明会に参加して、税関の業務が多岐にわたっていることを知りました。幅広い業務ができる仕事を希望していたので市役所なども考えていましたが、税関には幅広い業務があり、社会悪物品の密輸阻止や税金の徴収といった、他では経験できない専門的な業務があると感じたため横浜税関を志望しました。


印象に残っている仕事は、不正薬物の摘発に携われたことです。これまで様々な摘発に携わってきましたが、隠匿方法は多種多様であり、自分の知識を常にアップデートしていくことの重要さを日々痛感しております。知識をアップデートしていても多種多様な貨物があり、知識がいくらあっても足りないと感じることがありました。当該検査貨物について、各種検査機器を使用しながらどのように検査すればよいか、どう判断すればよいのかと迷いながら、上司と同僚に相談して検査を進めた結果、摘発できた経験があります。自分の知識と検査方法、周りへの相談といった持てるすべての手法を使った事案だったため、この事案は忘れることができません。川崎外郵出張所での業務は、不正薬物等を日本に入れないという責任は大きいですが、自分が安全・安心な社会の実現に寄与できていると感じられる魅力的な仕事だと思います。

税関の魅力は、幅広い様々な業務に携われることだと思います。税関には、不正薬物等の摘発を目的とする検査以外にも、貨物の輸出入について審査する業務や、税金を徴収する業務、適正な申告がなされたか調査する業務と多岐にわたります。税関職員は日本の貿易秩序の維持を担う専門性の高い仕事であるとともに、多岐にわたる業務をやり遂げる仕事であると感じます。専門知識を身に着けながら業務を行うため、学びの日々であり、自分が知識を身に着けている実感を持てます。また、人事異動があればこれまでと違う分野の業務を行うことになることも多く、常に新鮮で新しい気持ちで仕事に取り組むことができます。





2年目の時に1週間休みをとり、一人旅をしました。1週間も旅行をすることなんて滅多にないので、とても楽しかったのを覚えています。行き先は岐阜県と愛知県、大阪府の3箇所に行きました。岐阜県では下呂温泉と奥飛騨に行きました。どちらもずっと行きたかったところなので、入念に下調べをして行きました。愛知県では喫茶店巡りをして、大阪府では一人ユニバをして旅行を満喫しました。

普段から自炊をしているので、休日には翌週のご飯の作り置きを毎回作っています。家事が早く終わった日には、喫茶店・カフェ巡りや横浜周辺の遊べる施設によく行きます。最近では、横浜の赤レンガ倉庫からクルーザーが出ていると知ったので、クルージングを楽しんできました。バス通勤で横浜ベイブリッジを毎日通っていますが、クルージングではその下を船で通るので、普段と違う経験ができて楽しかったです。

公務員試験の勉強は大変だと思いますが、諦めずに頑張ってください。税関には、専門性の高い多岐にわたる業務が待っています。もし、税関に興味をもっていただけたなら、ぜひ業務説明会に足を運んでいただき、税関の魅力を体感していただければと思います。

