先輩からのメッセージ
令和4年に一般職試験（高卒程度）で採用されました。現在は本牧埠頭出張所の輸出通関部門にて関税法を始め、その他関係法令に沿った輸出貨物の審査、検査を行っています。税関の3つの使命の1つ「安全・安心な社会の実現」のため、経済安全保障の分野では、外国為替及び外国貿易法（以下、「外為法」）に基づき、厳格な審査を行っています。具体的な例を1つ挙げますと、先のロシア・ウクライナ情勢における対ロシア制裁です。ロシアを最終仕向地とする輸出申告のほか、第3国を経由してロシアに輸出する行為である迂回輸出が疑われる輸出申告についても、関係機関、関係部署と連携し厳格、慎重な審査に努めています。外為法に係る違反、盗難車両、知的財産侵害物品など、日本の水際で不正輸出を阻止するため日々、仕事に従事しています。
高校まで野球一筋で取り組んでいたため、税関に対する知識は皆無でした。野球を引退し将来について考えたときに参加した公務員仕事セミナーで、税関が国家一般職の中でも人気であると聞いて、業務説明会に参加したことがきっかけで、税関という組織、業務内容を知りました。私が興味を惹かれたのは「日本の水際で取り締まる」ということでした。国内への不正薬物の流入を許せば治安の悪化に繫がります。また、対ロシア制裁の関連では、輸出規制該当貨物であるにもかかわらず一瞬の見落としでロシアへ輸出を許せば、制裁参加国の我が国に対する国際的信頼の低下が考えられます。「日本の水際で取り締まる」ということは、日本の国益を護ることであり、強い責任感が伴います。こういった面から国に貢献できる仕事は何かと考えれば税関以外ないという結論に至り志望しました。
余談ですが、私が入関した令和4年は税関150周年の節目の年でした。今思えば「何かの縁で繋がれていたのかな？」「税関との出会いは運命的なものだったのかな？」なんて考えています（笑）
業務内容が多岐に渡るため、自身のキャリア形成において困ることがないところだと思います。定期的な異動によって様々な業務に従事することができ、1つの分野だけでなく多種多様な分野の知識習得が可能です。選択肢が多いということは税関が大きな組織であるからこその魅力だと思います。また、税関の不正薬物等の摘発事件は、報道発表やテレビで特集されたり、時にはバラエティ番組で再現されることもあり、自身の携わった事案がそのような形になるのは1つのやりがいだと思います。
非常に和気あいあいとしています。仕事においては、自らが持つ考えを尊重していただけること、勉強不足なところは丁寧に教えていただき問題解決に向かえること、現状困ることが何1つないです。また、入関してすぐ新規採用職員研修があり約6ヶ月間、全国各地の同期とともに過ごしました。そこで仲良くなった同期とは今でも連絡を取り合いますし、仕事以外の相談も聞いてもらっていて非常に支えになっています。同期だけでなくお世話になった上司の方々からも連絡をいただけることがあり、研修後も気にかけてもらっていると思うと、より一層励行したいという気持ちになれます。
思っていた以上に取りやすかったのが第1印象です。学生時代、「社会人は有休の取得に際して、歴とした理由がないと休みづらいだろうな」といった偏見を持っていましたが、実際は有休の取得を慫慂されるほど気兼ねなく取得が可能でした。また、フレックス制度（※）があり、勤務時間を自身で決めることができることから有休を使わずに時差出勤などの実現が可能です。私自身、約3ヶ月間、週2回の通院を繰り返している時期があり、当制度を利用していましたが常々ありがたい制度だったなと感じています。休暇等に対して、職場理解、環境が整っているため心配ないと思います！
※職員からの申告を基に、公務の運営に支障がないと認める範囲で、勤務時間を割り振ることができる制度。
平日は仕事に拘束されている分、休日は自宅でじっとしていられず天候に関係なく様々な場所へ出掛けています。その中でもドライブとプロ野球観戦は頻度が高めです。ドライブ好きといっても神奈川県から1番遠出した場所は三重県でまだまだドライブ入門編ですが、後々は北海道や九州の観光地に横浜ナンバーで乗り込みたい、なんて思ったりしています。また、応援している球団は在阪ですので、首都圏開催の試合は全てアウェーな環境ですが、アツアツな声援を送り選手とともに勝利を目指しています。
今は勉強に追われる時期で大変だと思いますが、最後まで諦めることなくやり切ってください。また、少しでも税関に興味をお持ちいただけたようであれば業務説明会等に参加してみてください。自分の「やりたい」「なりたい」が見つかるかもしれません。最後に、1人でも多くの方と「税関ファミリー」になれることを楽しみにしています！
