自己紹介をお願いします

 平成26年に一般職試験(大卒程度)の化学区分で採用されました。輸出入貨物の審査・検査をする通関部門、関税中央分析所での研修を経て、平成29年 から現在の分析部門に配属になりました。
 分析部門の主な目的は二つあり、一つ目は、安全・安心な社会の実現のために、税関で発見された麻薬や覚醒剤等の不正薬物の分析です。 麻薬や覚醒剤は勿論のこと、近年では分子構造が類似した多種多様な危険ドラッグが発見されていますが、様々な機器と科学的知見をもって不正薬物かどうか 判別を行っています。また、未規制の危険ドラッグについても将来的な規制を想定し様々なデータの取得を行っています。
 二つ目の目的として適正かつ公平な関税等の徴収の観点から、輸入貨物の成分及び性状を確認し、適切に申告されているかを確認することです。輸入する貨物の 特定の成分の含有比率を確認することによって、大きく税額が変わることもあります。見た目上は全く同じであっても含有比率が少し変わるだけで時には数百万 から数千万円といった税金の金額に変わることもあります。
 また、その二つの目的を達成するために、従来の分析法を改善することや新規輸入貨物の分析法の検討・研究を行い、その成果を 関税中央分析所報にて報告も行っています。分析対象は幅広く、学ぶことが多くありますが、先輩職員に教わりながら一つ一つ学んでいます。

就職先として横浜税関を選んだ理由を教えてください

 大学院修士課程1年目のとき、就職の情報収集のために受験した公務員試験がきっかけでした。大学院の授業の兼ね合いで日程的に参加可能な官庁を調べたところ、 横浜税関というところがあり、説明会に参加したところ、不思議なご縁を感じ、そのまま大学院を中退し就職することに決めました。
 ただ、いざ就職することに決めたものの、それまで税関という言葉さえ知らなかったため、何をするのか4月まで不安でしたが、研修が充実しており仕事や法律について 一から学べることや、職場の先輩、上司に気軽に仕事のやり方を相談できる環境であったことなど、実際に働き始め、説明会の時になんとなく感じた「ここで働いて大丈夫 だろう」という直感を信じてよかったなと思いました。

そのほかに実際に働いて感じることがありますか

 海外からいろいろなモノや人が行き来するのをチェックする職場であるため、日々様々な情報を知ることができ、自分の中の知見が広がっているのを感じます。また、 それと同時に不正薬物や銃火器等の国内への流通の阻止、ワシントン条約に掲げられているような絶滅危惧種の輸出入の阻止、公平かつ適正に徴税しなければならな いことなど求められている役割は非常に多く、税関業務は国民に対して、非常に責任のある仕事を担っているのだと感じさせられます。

税関の魅力はなんですか

 税関業務は税に関連する部署、不正輸出入がされていないか審査・検査する部署、海外の税関と情報交換する部署など多岐にわたり、様々な部署に異動 することができます。私は化学区分の採用ですが、分析部門のように化学的知識が必要な専門部門で勤務することがある一方、行政区分で採用された方と同じ ような部門に異動となることのほうが実際は多かったりします。
 そのため、同期の中には様々な業務を経験してから自分の適性を探したいという者や、逆にこの道に 進みたいと強い意志を持って入関し、すでにその道のエキスパートとしての道を歩みだしている者もいます。柔軟に対応できる職場であるため、採用後のミスマッチが 少ないことが特に魅力的であると思います。

休みの日の過ごし方を教えてください

 学生時代は柔道かゲームしかしていませんでしたが、社会人になったのでそれらだけでなく、新たにボルダリングやサーフィンなどを始めました。 平日の仕事帰りはボルダリングをしています。休日は湘南在住の職場の先輩に教わったサーフィンを始め、どちらも初心者ながら楽しんでいます。 他にも色々な趣味を広げて、仕事帰りや休みの楽しみを広げていきたいと思っています。


受験生の方へ一言お願いします

 税関という仕事を知っている方も知らない方も、自分のできることを見つけられる職場だと思っています。新しい世界へ挑戦したいと考えている方、 是非お越しください。歓迎します!



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