自己紹介をお願いします

 平成29年に一般職試験(大卒程度)行政区分で採用されました。 現在は通関部門にて、主に衣類やかばんといった繊維製品や木製品などの輸入通関に係る審査や検査を行っています。
 海外から日本へ輸入されるモノすべてが税関の許可を得て国内へ入ってきます。モノが日本に入ってくる玄関口の一つとして、通関部門では関税法等の法律や関連法令を遵守し、 正しい輸入申告が行われているか審査し、場合によっては申告通りのモノが入っているか、不正薬物や偽ブランド品等の社会悪物品が入っていないかを確認するため、 実際に申告貨物を見る検査も行っています。

税関を知ったきっかけはなんですか

 横浜税関を知ったきっかけは公務員試験のために通っていた予備校で開かれた業務説明会に興味本位で参加したことでした。 説明会に参加するまでは、空港で働いている人たちのイメージはありましたが、税関が国家公務員であることすら知りませんでした。

では、そこからなぜ横浜税関を選んだのですか

 正直に言えば、一番の理由は人事の方や先輩職員との交流会などでお話をさせていただいた税関職員の皆さんの心優しい雰囲気です。
もちろん仕事内容も、業務が多岐に渡り、配属される部門によって大きく仕事内容が変わるので様々な仕事に新鮮な気持ちで取り組めるところも魅力的でした。
 また、採用後の研修が充実しているのも理由の一つでした。私は就活を進めていく中で、学生を卒業していきなり社会人として仕事をすることにとても不安がありました。 税関には採用後に2か月半の研修があり、実務で必要となる知識を学んでから現場に配属されることを知って税関に決めました。


公務員試験を受験した際の思い出があれば教えて下さい

 とてもつらかった思い出しかないです。(笑)
 私は大学3年の後期から勉強を始めたので、ほかの受験生に追いつくために毎日勉強漬けでした。 大学の授業に出席して隙間時間は公務員の勉強。友人との遊びやアルバイトに使える自由な日は週に1度と決めて試験までの半年間地獄のような日々を送っていました。
民間で就職活動していた友人たちが着々と就活を終えていく中、勉強ばかりで何も進んでいない自分にとても不安と焦りがあったのを強く覚えています。
勉強で手一杯だったため、何になりたい、どんな仕事をしたい、といった明確な目標ができたのは受験する年の3月頃だったと思います。目標が固まってからは 今年ダメでも来年頑張って必ずここに就職する、と開き直って勉強や面接の練習をしていましたね。結果的に、こう開き直ることができたのがよかったのかもしれません。

実際に税関に入ってからは採用前のイメージとのギャップはありましたか

 あまりないですが、強いてあげるなら想像していたよりも体育会的なところもあるな、という印象です。採用前に人事の方やひとつ上の先輩と交流する機会がありましたので、 横浜税関の柔らかな雰囲気を感じていたのですが、採用後の研修は想像以上に厳しかったです。ただ、今考えると その研修の中で税関職員として必要な基礎ができましたし、今こうして業務に対して真剣に向き合うことができるきっかけにもなったと思います。
 ギャップはありましたが、実際に配属された職場の先輩方はイメージしていた通りとても心優しい方々ばかりですごく働きやすいです。

心優しいとありましたが、職場の人間関係や雰囲気について詳しく教えてください

 現在私が働いている部門では女性の割合が高いので、和やかで和気あいあいとした雰囲気です。業務に行き詰っているとわからないことがあればすぐに聞いてね、 と声をかけてくださり、本当に心優しい方ばかりで何も不満なところはありません。
 また、同じ庁舎内に同期や一期上の先輩も多くいるので助け合いながら仕事ができますし、時には飲みに行ったり、プライベートで遊んだりと人間関係についても充実しています。
 ワークライフバランスについて気になる方も多いと思います。私の職場は残業がないわけではありませんが、定時で帰れることも多く、プライベートの予定はすごく立てやすいです。 また、有休休暇はとっていないと上司に心配されるので、新人だから取りにくいといったことは全くありません。

では、プライベートについても教えてください

 私は学生のころから旅行が趣味で、つい最近有給を取得して念願のオーストラリアに同期と行ってきました。日本とは季節が真逆の真夏の海でシュノーケリング をしたり、満点の星空を見たり、気球に乗って日の出を拝んだり、と語りだしたらキリがないですが、最高の思い出になりました。季節外れの日焼けと休みボケが残った翌日 の業務がとてもつらかったのもよく覚えています。

最後に公務員受験をする方へ一言お願いします

 今公務員になるために勉強を頑張っている方は自分を信じて最後まであがいてほしいです。最後まで結果はわかりません。結果に後悔しないように準備を怠らず、 試験に臨み、面接では自分の魅力を存分に披露して欲しいです。地獄のような日々も気づけばあっという間ですし、就職は今後の人生を決める大きな分岐点だと思うので自 分のやりたい仕事に対してしっかりと向き合い取り組んでください。
 もし、税関に少しでも興味がわいた方がいらっしゃいましたら、ぜひ業務説明会に参加して税関の雰囲気や業務について知ってください。先輩職員の温かい人柄や多岐に 渡る仕事に惹かれること間違いなしです!



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