自己紹介をお願いします

 私は平成28年に一般職試験(高卒程度)で採用され、現在は監視部検査部門に所属しています。検査部門では不正薬物等の社会悪物品や適正な申告を経ていない輸入貨物等の密輸阻止を目的として、 主に輸入される貨物に対し様々な検査を行っています。例としてコンテナがそのまま一本入る大型のX線装置(※上に掲載の写真はX線装置の内部です。)を使用した検査や、実際にコンテナの扉を開け貨物を確認する開披検査を行っています。 また検査場所についても、税関にある検査場だけでなく、貨物が蔵置されている倉庫に職員が赴いて検査することもあり、検査する貨物の蔵置状況に応じた検査を行っています。 食品、玩具や自動車など様々な貨物を検査しているので、これまでに見たことのない貨物も多く、毎日が新鮮です。

税関を知ったきっかけは何ですか

 中学生の時に横浜の動物園へ行った時に税関が特別展示を行っており、それを見学した時です。国際取引が規制されている象の足で作られた椅子やスーツケースに入れられ密輸される動物の写真を見て衝撃を受けました。 この出来事が税関という職業に興味を持つきかっけになり、当時のパンフレットを見て空港や港で取締り活躍していることを知りました。
 また、私は海洋関係の高校に通っていたのですが、初めて横浜税関を訪問した際に話した職員の方が、たまたま私の高校の遠洋実習船を検査したことのある職員の方でした。 年に数回海外と日本を往来する高校の遠洋実習船であってもぬかりなく検査を実施していることを教えてもらい、税関が様々な場所で活躍していることを知りました。

これまでの仕事の中で印象に残っているエピソードはありますか

 配属されて初めて携わった覚醒剤摘発の現場がとても印象に残っています。大型のX線装置による検査で通常の貨物とちょっとした違いが見つかり、実際にコンテナを開けて検査したことで発見に至りました。 あまりにも突然の出来事で最初は実感がわきませんでした。この摘発から通常とは異なる点やちょっとした違和感に気づくこと、その違和感の理由や原因を追及することが摘発につながることを学びました。 また、いつどこで不正薬物や銃器等が密輸されていてもおかしくない実態を知り、検査の重要性や日々の業務の大切さを改めて実感しました。税関職員の一員として一致団結し、水際で密輸を阻止できたこと を誇りに思います。

税関の魅力はなんだと思いますか

 誰でも活躍することができることだと思います。水際である空港や港での取締、検査業務だけでなく、麻薬探知犬と働く業務や関税の徴収に関する業務に携わることもできるので活躍の場はたくさんあります。 業種がたくさんあるので自分に合った職場を見つけることもでき、長く続けられる職場だと思いました。

職場の雰囲気はどうですか

 社会人となり、初めて配属された職場だったので緊張しましたが、上司や先輩方に一から丁寧に教えてもらえたので、焦ることなく業務の流れや基本的な知識を身に付けることができました。 配属当初は覚えることも多く、余裕をもって行動することができませんでしたが、先輩方の忙しい時であっても落ち着いて行動する姿、周りを見て些細なことにもすぐに気が付く姿や常に何事も学ぶ 姿勢で取り組む姿を見て、自分も先輩方のようになりたいと思いました。男性職員が多く、職場の雰囲気になじめるかも不安でしたが、気さくな先輩方や家庭と職場の両立をしながら活発に働く女性職員 の方々に支えられ、次第に職場になじむことができました。部門の皆さんには仕事のことはもちろん、それ以外の悩み事やプライベートの話まで聞いてもらっていますが、自分の考えや気持ちを発言のしやすい、とても和やかな職場です。

プライベートについて教えてください

 最近では昨年生まれた甥っ子に会いに地元に帰ることが多くなりました。週末は甥っ子に会い、とても癒されています。また、旅行が好きなので家族と車で各地を巡っています。各地の美味しいものを食べ、温泉につかり、リフレッシュしています。

公務員受験をする方へ一言お願いします

 語学研修や専門的分野に特化した研修など、税関は研修内容が充実しているので自分のやる気次第で様々な分野のスキルアップをすることが出来ます。また、初めての職場でも暖かく受け入れてくれ、サポートをしてくれるのでのびのびと働ける職場だと思います。 日本の水際である空港や港で私たちと一緒に働きませんか?まだ得意分野といえるものがない方でも、きっと自分に合った仕事が見つかります。みなさんの若きパワーやアイデアを活かし、安心安全な日本を私たちと一緒につくっていきましょう!



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