クイーンの塔について
5階建てのエキゾチックな庁舎には、「ロマネスク」などの西欧建築様式が混在し、それをベージュ色の磁器タイルが優しく覆っています。
イスラム寺院を想わせる緑青色のドームは、「クイーンの塔」の愛称で親しまれています。
| 竣工 | 昭和9年3月 |
|---|---|
| 設計者 | 吉武東里氏(国会議事堂も設計)と伝えられているが、詳細は不明 |
| 塔の高さ | 51メートル |
横浜税関の「クイーンの塔」、神奈川県庁の「キングの塔」、横浜市開港記念会館の「ジャックの塔」は、横浜三塔と呼ばれ、横浜港のシンボルとして親まれています。
「クイーンの塔」の秘話
関東大震災(大正12年)で税関庁舎も倒壊。その後、財政窮乏の続いた時代に、税関の仕事は平屋のバラック建で行われていた。そんな折り、時の大蔵大臣高橋是清が「失業者救済のため土木事業を起こすべき…」との発言。
昭和7年第22代税関長に就任した金子隆三は、この意を受け失業者救済をかねて三代目税関庁舎(現庁舎)建設に着手し、急ピッチで建設が進められた。この時、“神奈川県庁(高さ49m)”と“横浜開港記念会館(高さ36m)”が港ヨコハマの高層建築物であった。
塔の高さ47mの税関庁舎の当初の設計図を見た金子税関長は「日本の表玄関たる国際港横浜の税関の庁舎とするなら、高くすべき…」と言及。設計図が書き直され、当初より4m高い現庁舎“横浜税関(高さ51m)”が完成した。
横浜税関写真館
税関庁舎
見事な造形美を見せる正面玄関。
特に半円形のアーチはロマネスク様式の基本要素であり、庁舎の主要なモチーフとなっている。
正面玄関を内側から望む。
磨き上げられた市松模様のフロアーは、竣工当時の輝きを保っている。
正面玄関にある表札。
庁舎新築当時の大蔵大臣高橋是清の直筆と伝えられている。
終戦後、庁舎は連合軍総司令部に接収され、税関長室は司令官であるマッカーサー元帥が使用したと言われている。
税関庁舎屋上からの横浜港風景。
横浜ベイブリッジが見える。
横浜三塔
クイーンの塔(横浜税関)
昭和9年3月竣工(高さ51m)
1934年に完成した横浜税関は堅苦しい税関のイメージに反して優美で気品ある緑青色のドームが特徴。
平成元年より、併設の資料展示室が一般見学自由となり、
さらに親しみ深い存在となっています
キングの塔(神奈川県庁)
昭和3年11月竣工(高さ49m)
日本大通りに面してどっしりと構える風格はまさに”キング”。
五重塔をイメージさせる塔は、昭和初期に流行した帝冠様式のはしり。
1928年完成以来絶えず関内のシンボル的存在。
ジャックの塔(横浜市開港記念会館)
大正6年6月竣工(高さ36m)
一般の懸賞公募による設計、市民の寄付金による建造で、横浜開港50周年を記念して1917年に完成。
赤レンガと白い大理石の時計塔をシンボルに現在も公会堂として市民のために利用されています。



![税関チャンネル[YouTube]](/common/img/banner-youtube.jpg)
