先輩職員からのメッセージ
監視部 麻薬探知犬管理室
私は現在、関西空港にある麻薬探知犬管理室で麻薬探知犬「クマゴロウ号」のハンドラーとして勤務しています。大麻や覚醒剤などの不正薬物の密輸を防ぐため、入国する旅客の手荷物や輸入貨物、郵便物を検査することが主な仕事です。また、自分が担当する麻薬探知犬の健康管理や、能力向上を目的とした訓練もハンドラーの仕事です。動物と一緒に仕事ができる数少ない職場ですが、意思を持った動物と仕事をするため、なかなか思い通りにならないこともあります。
私とクマゴロウ号は、ペアを組んで麻薬探知業務を行うようになってから1年足らずの発展途上のペアですが、クマゴロウ号とともに少しでも多くの不正薬物を摘発し、安心・安全な社会の実現に貢献するため日々業務に励んでいます。
当初、私が志望していた仕事は警察官でした。しかし、専門学校に入学後、公務員の仕事内容を調べ、業務説明会等に参加していくうちに、税関のことを知り、官庁訪問で業務説明を聞いてから、幅広い業務内容に惹かれ、興味を持ったことがきっかけです。
例えば、警察や検察庁等と協力して犯則事件を調査・告発する審理部門、旅客の手荷物を検査する旅具通関部門、海港で外国貿易船等の取り締まりを行う監視取締部門、輸出入貨物を様々な機器を駆使して検査する貨物検査部門などほかにも様々な部門があり、この先数十年勤務するうえで、常に新しいことに挑戦できること、不正薬物等の社会悪物品を水際で防ぎ、日本の安心・安全を守る役割を担っていることに魅力を感じ志望しました。
現在、皆さんは就職活動という人生で大きな分岐点に立っていると思います。私は就職活動中にたくさんの官庁や企業を訪問し、自分は何になりたいのか、どのような仕事をしたいのかを考えた結果、税関職員への道を進みました。
皆さんも自分自身と向き合い、自分の将来やりたいことを探してみてください。税関の仕事は幅広く、自分がやりたい仕事を専門的に極めることもできますし、様々な業務について広く精通することもできます。自分に合った仕事や挑戦したい仕事を見つけることができる、チャンスにあふれた職場だと思いますので、少しでも興味を持っていただけましたら、是非一度税関を訪問してみてください。
