2009 第26号
 
職場探訪   小松島税関支署 
TOPICS   税関にまつわる最近の情報です
「税関古掘れ話」   黒船来航(日本税関の歴史!それは鎖国の終わり)
貿易統計情報  
イベント情報 「神戸税関庁舎・春の一般公開」のお知らせ
 
 職場探訪
 ◎小松島税関支署
【小松島税関支署の沿革と管轄】

 徳島県下に税関の名前が聞かれるようになったのは、昭和11年頃、みかん缶詰製造工場が砂糖移入のための保税工場となり、税関職員が派出されたのが初めで、第二次世界大戦の勃発により、同工場が廃業されるまで職員の派出が続いた。
 終戦後、昭和21年6月に税関が再開し、戦後の密貿易取締りのため、全国に監視署が設置された。その一環として小松島監視署が設置され、翌年5月1日、開港に先がけて小松島税関支署に昇格、撫養(むや)、牟岐(むぎ)監視署も発足したが、昭和28年に両監視署は廃止となった。
 昭和23年には小松島港が開港に指定され、同26年には市制が布かれて小松島市となった。同33年に富岡町と橘町が合併し阿南市となり、昭和47年には橘港が開港に指定され、小松島税関支署阿南出張所が設置された。
 また、小松島港においては、昭和63年に港域が拡張され、徳島小松島港となった。
 なお、阿南市を含む徳島県南部を阿南出張所が管轄していたが、平成19年6月30日、同出張所が廃止となり、徳島県内(8市15町1村)全域を小松島税関支署が管轄することとなった。
     
    小松島みなと合同庁舎(平成7年完成)
JR小松島線の廃止に伴い、駅の跡地に建設された「ステーションパーク」の東側の一角に位置する。
石炭船(橘湾火力発電所)、鉱石船(鉄鋼関連工場)
が入港する橘港
コンテナ船(マリンピア沖洲)、木材船(津田)が入港する徳島小松島港
チップ船(赤石)、木材船(金磯)が入港する徳島小松島港

     
管内における輸出入額の特色として、輸出は化学製品・船舶が、輸入は石炭・ウッドチップが5割以上を占め、輸出入総額は平成16年以降、5年連続で最高額を更新している。
   
【小松島みなと合同庁舎近隣の名所:ステーションパーク】

 小松島は、タヌキたちが大活躍する有名な民話「阿波の狸(たぬき)合戦」の舞台となった土地であることから、タヌキに関する知名度は全国級です。小松島みなと合同庁舎に隣接するステーションパークには、世界一大きいタヌキの銅像の他、狸合戦ゆかりのタヌキの石像があります。
高さ5m、重さ5トンのタヌキの銅像。
タヌキの前で手をたたくと高さ10mの人工滝から水が流れ落ちる仕組みになっている。
ステーションパーク内の歩道脇にあるタヌキの石像。
歩道脇には計7体置かれている。

▲CONTENTSへ▲

 トピックス
 ◎年末特別警戒出陣式
 年末特別警戒期間初日となる12月2日、本関中庭において出陣式が挙行された。
 各部の取締・検査担当職員総勢約70名に対し、棚橋税関長から「覚せい剤や大麻など不正薬物の密輸を水際で阻止している税関に対する国民の期待は大きく、徹底的な取締・検査に取組んで欲しい」との訓示があり、訓示終了後、取締・検査担当職員は、号令に従い一斉に各現場へ出動した。
 その後、税関長は神戸外郵出張所及びポートアイランドコンテナ検査センターにおいて、エックス線や麻薬探知犬を用いた貨物検査状況を視察し、検査担当職員に対して激励の言葉を掛けた。
 なお、出陣式及び神戸外郵出張所の模様は、テレビ1社、ラジオ1社、新聞2社によって報道された。
 
   
 ◎覚せい剤原料密輸入事犯を摘発
 松山税関支署は、広島税関支署、愛媛県警察本部、愛媛県松山西警察署と共同で、平成20年12月26日、カンボジアから大韓民国(仁川国際空港)経由して松山空港に入国したシンガポール共和国人女性が、覚せい剤原料を密輸入しようとしたところを摘発・逮捕し、関税法違反容疑で平成21年1月14日、松山地方検察庁に告発した。
  
 ◎日韓定期フェリー就航 
 1月10日、神戸と韓国・釜山を結ぶ日韓定期フェリーが就航し、その第1便が神戸港に入港した。

 午前10時、雪空の下、「パンスター・サニー(PANSTAR SUNNY)号」(韓国籍、総トン数26,847トン、旅客定員683名)が神戸ポートターミナルに到着した。
 神戸市消防艇による歓迎放水の後、神戸市みなと総局による歓迎式典・旅客への花束贈呈などが行われる中、第1便の旅客96名が神戸の地に降り立った。

 同船は、姉妹船「パンスター・ドリーム(PANSTAR DREAM)号」(韓国籍、総トン数21,535トン、旅客定員681名)と1週交代で毎土曜日に入港し、神戸−釜山間を約19時間かけて運航する。
 これまでは大阪−釜山間を月〜土の間、週6便で運航していたが、その内の土曜入港便を神戸−釜山航路としたものである。
 なお、同日の午後、出国旅客318名が出国手続を済ませ、釜山へと旅立った。

 神戸−韓国航路の定期フェリー運航は2001年以来となるが、本航路の運航により、神戸・韓国間の商業貨物取引量が拡大し、さらに経済・文化の交流が活性化することを大いに期待したい。
   
◎平成20事務年度・第3回税関モニター会合開催
 2月9日、本関10階会議室において、平成20事務年度・第3回税関モニター会合を開催した。
 当日は、輸出入通関手続きの流れ、他法令の確認事項、事後調査制度の沿革及び概要等、通関業務及び事後調査に係る業務概況説明のほか、ポートアイランドコンテナ検査センターや業務部分析室、通関部門窓口の見学を実施した。
 参加された各モニターからは、通関手続きや貨物の検査方法などについての積極的な質問があり、税関業務に対する関心の高さを窺い知ることができた。
 次回は、4月に幹部との意見交換会開催を予定しており、本事務年度・税関モニター活動の最後となる。 
    
◎神戸港テロ対策合同実働訓練
 2月6日、六甲アイランド・フェリーターミナル及び阪九フェリー「やまと」において、神戸港保安委員会主催「第9回神戸港テロ対策合同実働訓練」が実施された。
 同訓練は外国旅客船等に対するテロを想定し、各機関が講ずるべき対策等の確認及び関係機関の連携を検証することにより、神戸港の危機管理体制の向上を図ることを目的としたもので、当関のほか神戸海上保安部、兵庫県警、大阪入国管理局神戸支局、神戸市消防局等の神戸港危機管理コアメンバー機関、港湾施設関係者など約290名が参加した。
 今回の訓練は、「神戸港沖航行中の外国定期旅客船内で異臭が発生し、数名の負傷者が発生した」とのケミカルテロを想定したもので、参加者は、負傷者の救出・救護、乗客の避難誘導・入国審査・旅具検査、更には入国審査直前に突然逃亡したテロリストの制圧・逮捕など、終始、実践さながらの緊迫した訓練を繰り広げた。
 当関職員も、移動式X線による検査及び仮設の検査台における手荷物検査など、寒風の中、最後まで自らの役割を果たし、訓練は無事終了した。
 今回の訓練は、改めて危機管理の重要性、関係機関の連携強化の必要性を再認識する良い機会となった。
    
◎帆船「日本丸」歓迎演奏 (税関音楽隊)
 2月7日、帆船「日本丸」が中突堤に入港し、純白の船体が神戸港に彩りを添えた。
 4本マストのバーク型の船体は、「太平洋の白鳥」、「海の貴婦人」とも呼ばれ、美しく優雅な船体は、姉妹船「海王丸」とともに日本が世界に誇る大型帆船である。
 同船は独立行政法人航海訓練所に所属し、昭和59年2月に建造され、士官・乗組員等164名(内、女性12名)が乗船している。
 同船の入港にあたり、神戸市消防艇「たちばな」による歓迎放水の後、元兵庫県警察音楽隊望月先生による指揮のもと、神戸・大阪税関音楽隊員約30名による歓迎演奏を行った。「宙船(そらふね)」や「蕾」などの軽快なマーチをはじめ、お子様連れの見学者向けにアニメのテーマ曲などを演奏し、歓迎ムードを盛り上げた。
   
◎神戸市キャリア教育 in 横尾中学校
 2月3日、神戸市キャリア教育として横尾中学校からの依頼に基づき、同校において1年生7名に対し、税関の仕事について授業を行った。
 授業では、広報ビデオを上映した後、広報パンフレットやレジュメを使用しながら、平成19年における不正薬物摘発件数及び数量、隠匿事例等の説明をした。
 また、模造麻薬見本等やブランド品の真正品及びコピー商品を実際に手に取ってもらいながら、薬物の種類や知的財産侵害物品について説明を行った。
 新聞等で連日報道されている大学生等に広がる大麻汚染の話を交えながら、薬物が人体に与える影響や薬物に手を出すと自分の人生も周りの人の人生をも台無しにしてしまうといったことを話すと、生徒達は真剣な眼差しでうなずいていた。
   
▲CONTENTSへ▲

「税関古掘れ話」
 ◎黒船来航(日本税関の歴史!それは鎖国の終わり)
 16世紀末から日本に来航するようになったポルトガル船や他のヨーロッパ諸国の船舶は、木造の船体に腐食防止の黒いタールを塗っていたことから、当時の日本では、中国船や和船と区別するために黒船と呼ばれていました。

 今日では、黒船といえば幕末に来航したペリー艦隊を指すようになりましたが、最初に来航した巡洋艦4隻のうち、旗艦「サスケハナ」と「ミシシッピ」の2隻は蒸気船であったことから、帆を使わず煙突から煙を吐き、潮や風に逆らって力強く外車を回して進む姿は、当時の江戸の武士や町民を驚かせるとともに強い衝撃を与えました。

 アメリカ合衆国東インド艦隊の提督であるペリーは、東海岸のノーフォークを1852年11月24日に出港し、大西洋を渡って上海に到着しました。翌1853年5月26日には、琉球王国(那覇)沖に停泊し、7月8日に浦賀沖に旗艦「サスケハナ」、「ミシシッピ」、「サラトガ」、「プリマス」の巡洋艦4隻を投錨させました。

 ペリーの来航は、江戸幕府に開国を促すアメリカ合衆国大統領の親書を手渡すことを目的としており、7月14日に浦賀奉行と会見しました。
 しかし、将軍の病気を理由に、返答に1年の猶予を求められたことから、1年後の再来航を告げ、7月17日に浦賀沖を出港し、琉球王国(那覇)で残りの艦隊と合流後、香港に帰って行きました。
     ペリー提督
 その後、将軍の死を知ったペリーは、再び琉球を経由して1854年2月13日に再来航し、江戸湾に続々と巡洋艦を集結させ、最終的には9隻の大艦隊を投錨させました。
 江戸幕府は、武力を背景とするペリーの強い開国要求に応じざるを得ず、一カ月以上の協議の末、アメリカの開国要求を受け入れることとなり、3月31日、横浜において「日米和親条約」の調印を行いました。

 同条約では、来航する船舶に対して、薪や水、食糧などを供給することを目的に静岡県・下田と北海道・箱館の開港が定められました。
 この条約に続いて、他の諸国とも次々と同じような条約が締結され、和親条約の締結に成功した欧米諸国は、本来の目的であった通商条約を幕府に迫ってきました。
 1858年(安政5年)、アメリカとの間で 「日米修好通商条約」が調印され、同時期にオランダ、ロシア、イギリス、フランスとの間でも同様の条約が結ばれました。
 これが、「安政の5箇国条約」と呼ばれるものです。
 この条約では、
○ 神奈川、長崎、新潟、兵庫の開港
  (箱館はそのまま、下田は廃止)
○ 江戸、大坂の開市
○ 自由貿易
○ 治外法権
○ 輸出入品の関税率
などが規定されました。

   諏訪山から眺めた開港当時の神戸港
       [神戸市立博物館提供]
 安政条約とその後の欧米諸国との交渉により、1859年7月1日(安政6年6月2日)には、神奈川(横浜)、箱館(函館)、長崎が開港となり、1868年1月1日(慶応3年12月7日)には、兵庫(神戸)が開港、1869年1月1日(明治元年11月19日)には新潟と相次いで貿易のための港として開港しました。
 それぞれの港には、関税事務などを扱う行政機関として、今の税関の前身である「運上所」が設けられました。運上所というのは、幕末に輸出入貨物の監督や関税の徴収などの事務を行った開港場の役所で、これら運上所には、当時ではモダンな欧風建築が用いられていました。
 徳川幕府の鎖国時代に終止符を打ち、海外に門戸を開いた「安政の開国」は、その後の明治新政府の積極的な殖産興業政策のもとに、わが国の近代化が強力に進められていきました。
 なお、今年は開港150周年記念事業が、横浜港(平成21年4月28日〜9月27日)及び函館港(平成21年8月8日〜16日)で実施される予定です。
▲CONTENTSへ▲




今月の貿易統計        


【平成20年分(速報値)】
(http://www.customs.go.jp/kobe/boueki/00boueki_top.html)

神戸港    輸出  6兆1,090億円(前年比▲1.8%) 7年ぶりにマイナス
         輸入  3兆 708億円( 同  +2.4%) 6年連続プラス

全 国     輸出  81兆 492億円( 同  ▲3.4%) 7年ぶりにマイナス
         輸入  78兆8,917億円( 同  +7.9%) 6年連続プラス
                   (%は前年比伸率、+は前年と比べた増加、▲は減少)

一口メモ  

 昨年、神戸港の貿易は、大きな転機を迎えました。景気の拡大に伴い、順調に増加してきた輸出額が、7年ぶりに前年比でマイナスとなりました。9月までは、前年同月比でマイナスの月もあったものの、プラス基調で推移していましたが、10月以降、特に11月、12月の落ち込みが大きく響きました。9月のいわゆる「リーマンショック」以降の世界的な景気減速が、我が国の生産、雇用に大きく影響していると盛んに報道されていますが、それが、貿易額に如実にあらわれた形です。主要仕向地である、米国、EU、アジア、中国向けは、いずれもマイナスとなりました。
 輸出を品目別にみると、二輪自動車、自動車などの輸送用機器が米国、EU向けを中心に二桁のマイナス、織物用糸及び繊維製品、繊維機械などが、中国を中心にマイナスとなりました。一方、クレーンなどの荷役機械、ガスタービンなどの原動機、鉄道用車両などは、大型プロジェクト向けの輸出もあり、順調な増加を示しました。これらの増加品目は、ロシア、中東などの新興国向けがけん引しました。
 一方、輸入は、6年連続の前年比プラスとなりました。小麦などの穀物及び同調製品、石炭などの鉱物性燃料、大豆など、単価上昇による増加が特徴的です。しかし、小麦、大豆などは、原油価格と同様に、夏場にかけて急上昇した後、急激な値下がりを示し、足元では、むしろ前年の同時期と比べ、単価は下落しています。この傾向が続けば、今後は、輸出同様、輸入についてもマイナスに転じそうですが、原材料価格(コスト)の縮減による、企業収益の改善、小売価格の下落による家計の支出減につながれば、そう悪いことばかりではなさそうです。
▲CONTENTSへ▲

イベント情報
◎「神戸税関庁舎・春の一般公開」のお知らせ
開催日時: 平成21年3月29日(日)  入場無料!
開催時間: 10:00〜16:00 OPEN
★広報展示室オープン (先着100名様にカスタム君グッズプレゼント)
主な展示品
○ 密輸の手口コーナー 
  (麻薬等の密輸事例を模型で紹介)
○ 本物・ニセ物コーナー
  (有名ブランド品の本物とニセ物を多数展示)
○ ワシントン条約コーナー
  (ライオンのはく製や絶滅の危機にひんしている動物の加工品を展示)


★麻薬探知犬デモンストレーション

 (1回目 11:40〜、2回目 14:40〜)

★税関音楽隊コンサート
 
(12:15〜12:45)
※同日は、春休み親子教室も開催。


お問合せ先
神戸税関広報広聴室
TEL:078-333-3028
FAX:078-333-3123
   
▲CONTENTSへ▲

    注:記事に関するご意見や投稿は
               神戸税関総務部広報広聴室(
koho@kobe-customs.go.jp)まで
投稿歓迎(お待ちしています)
Copyright © 2005 神戸税関 All Rights Reserved.