2008 第23号
 
職場探訪   坂出税関支署 
TOPICS   税関にまつわる最近の情報です
「税関古掘れ話」   不正薬物の取締りに活躍する「麻薬探知犬」の話です
貿易統計情報  
 
  職場探訪
 ◎坂出税関支署
【坂出税関支署の沿革と概要】
 坂出税関支署は、昭和14年4月に神戸税関坂出派出所として発足し、昭和21年6月には神戸税関坂出出張所に格上げ、昭和22年9月には貿易の伸展による業務量の増加に伴い坂出税関支署に昇格し、今年(平成20年)は支署昇格後61年目を迎えております。
 坂出税関支署は、坂出港、高松港、丸亀港、詫間港の4開港と税関空港であります高松空港を管轄しておりまして、4開港については、坂出港に税関支署を設置し、他の3開港には税関支署出張所を、それぞれ設置しております。
 坂出港は、香川県海域のほぼ中央に位置し、古くから瀬戸内海における海上交通の要衝として重要な役割を果たしており、昭和23年1月、開港に指定されております。
その後、順次港湾整備が進み、昭和40年から番の州地区埋立てに着手し、昭和48年に完成することとなり、大型の近代化企業が相次いで立地操業しております。
さらに、「世紀の大事業」といわれる瀬戸大橋が昭和63年4月に完成し、今年で20年目を迎えており、海陸の結節点として四国の玄関港となっております。
坂出港の貿易についてですが、輸出入とも石油関係が好調で、平成19年輸出入貿易総額は5,384億円と過去最高を記録しております。
坂出税関支署 坂出港

 高松港は、香川県の東部に位置し、東に源平合戦で名高い屋島、沖合約20kmには美しい小豆島が浮かぶ風光明媚な瀬戸内海国立公園の一環であり、四国と本州を結ぶ海陸交通の要衝として重要な位置を占めており、昭和41年4月、開港に指定されております。
高松港の貿易についてですが、機械関係の輸出が好調、衣類等繊維製品の輸入も順調に推移しており、平成19年輸出入貿易総額は794億円と過去最高を記録しております。
高松出張所 高松港

 丸亀港は、中讃地域の中核都市、丸亀市の海の玄関であり、対本州及び塩泡諸島を結ぶ海上交通の要衝として重要な位置を占めており、昭和50年5月、開港に指定されております。
 丸亀港の貿易についてですが、船舶の輸出及び金属製品の輸入が好調で、平成19年輸出入貿易総額は1,588億円と過去最高を記録しております。
丸亀出張所 丸亀港

 詫間港は、香川県西部、美しい自然と浦島太郎の伝説で知られる旧詫間町(現在の三豊市)に位置し、庄内半島、粟島等によって囲まれた詫間湾、三野津湾にまたがる天然の良港で、昭和45年5月、開港に指定されております。
 詫間港の貿易についてですが、船舶の輸出及び鉄鋼の輸入が好調で、平成19年輸出入貿易総額は227億円で対前年比108.0%となっております。
詫間出張所 詫間港

 高松空港は、平成4年4月、税関空港に指定され、高松とソウル(韓国)との定期便が週3便就航しております。
【香川県の特色】
 香川県は日本一面積の小さな県ですが、116の島を持ち、その海岸線は710Km余りとかなり長くなっております。
 また、香川と言えば「讃岐うどん」です。県内には800以上のうどん店があり、信号機の数より多いと言われております。休日には長蛇の列で、待つこと1時間以上、食す時間は僅か5分といった店もありますが、それでも、うどん通は結構足を運んでいます。腰の強さ、だし汁の旨さ、値段の安さ、これらは、うどん通には堪らないようです。是非一度、当地でご賞味しては如何でしょうか。
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トピックス
 ◎税関モニターの活動報告
 税関では、国民の皆様に税関の仕事をご理解いただき、皆様からのご意見・ご要望等をお聞きすることによって、事務運営の改善に役立て、行政サービスの一層の向上に努めるため、平成13年度から税関モニター制度を実施しております。

 4月8日、本関会議室において、税関モニター活動の1年間のまとめとして意見交換会を実施しました。
 各モニターに対しては、昨年10月、12月及び本年3月の3回に亘り、税関の組織や業務に対する理解を深めていただくため、各部の業務説明会を実施するとともに、PIコンテナ検査センター、麻薬探知犬管理センター、統計閲覧コーナー、業務部分析室等の現場見学会を実施してまいりました。

 意見交換会では、現場見学会等を踏まえ、各税関モニターの皆様が感じられた税関に対する率直な意見・要望を伺おうとするものであり、各税関モニターからは、「麻薬や武器の流入を阻止するためには、人員確保が必要」、「関係機関との更なる連携強化」、「港町こうべの資産としての本関庁舎活用」、「貿易統計の情報提供推進」等、税関業務に対する高い関心を示す意見・要望が多数寄せられ、改めて税関に与えられた使命及び役割の重大さを認識した意見交換会となりました。

 また、神戸税関では、港の活性化・貿易量の拡大等を考慮し、管内の中国・四国 地方の大規模な支署においてもモニター制度を実施しており、水島・広島・松山及び坂出の各支署においても、各税関モニターの皆様のご意見・ご要望をお聞きしました。


  モニターの実施結果、頂いたご意見、ご要望については、こちらをご覧ください。
            (http:// www.customs.go.jp/kobe/monitor.htm/monitor.html)
  (クリックしていただくと、神戸税関ホームページ「税関モニター」のページにリンクします。↑)
    
   
 ◎神戸まつり 「おまつりパレード」に参加しました!
  
 五月晴れとなった5月18日(日)、第38回「神戸まつり」メインイベントの「おまつりパレード」に、神戸・大阪両税関音楽隊を始め、制服職員やカスタム君が参加しました。
 「神戸まつり」は、みなと神戸の初夏を彩る風物詩とも言えるもので、当関はパレードが開催された当初からの連続出場をしており、今回で13回目の参加となりました。

 特に今回は、神戸で開催のG8サミット環境大臣会合や、北海道洞爺湖サミット等の開催に向けてテロ対策警戒強化中の横断幕も掲げ、市民の協力と理解を呼びかけました。
 沿道からは、訪れた約93万人の市民(神戸市民祭協会発表)からの声援をいただいたり、音楽隊の奏でる勇壮なマーチに合わせ手拍子が起きるなど、大きな盛り上がりを見せました。

 市内外から78もの団体が参加するパレードですが、今回は、小西神戸税関長にも参加いただいたことで職員の士気も一層上がり、他団体に負けない精悍な力強いパレードにより、税関の知名度・イメージの向上を図ることができました。
 応援いただいた皆様にもこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。今後とも税関広報へのご協力のほどよろしくお願い致します。
フラワーロードをいざ出発!
(左後方に見えているのは 神戸税関時計塔
精悍な顔の制服職員
  
税関をPRされる税関長
 
華麗な 神戸・大阪 税関音楽隊
   
北海道洞爺湖サミット等の開催に伴う テロ対策警戒強化中!
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「税関古掘れ話」
 ◎不正薬物の取締りに活躍する「麻薬探知犬」の話
 税関で活躍する麻薬探知犬は、増大する不正薬物の密輸入を防止することを目的に、昭和54年6月に米国税関の協力の下、成田空港に2頭が配置・導入されたのが始まりで、以降、各税関の港や空港に順次配備され、現在では、120頭を超える麻薬探知犬が活躍している。
 麻薬探知犬は、本邦へ入国する旅客の携帯品のほか、外国郵便物や輸入される商業貨物の検査などに活用されており、全国各地で大量の覚せい剤や大麻等の不正薬物の摘発に貢献している。
 本号では、この活躍する麻薬探知犬について、知られざるところを紹介する。

1.麻薬探知犬の紹介
沿革
(1) 昭和54年 6月  米国から麻薬探知犬を導入(東京税関)
昭和55年 9月  国内で麻薬探知犬の育成を開始(東京税関)
昭和56年 4月  国内犬しての麻薬探知犬認定第1号が誕生(東京税関)
昭和62年10月  麻薬探知犬訓練センターを開設(東京税関)
平成4年12月  神戸税関に麻薬探知犬管理センターを開設
           麻薬探知犬が神戸に初配備(アグレッシブドッグ)
平成5年 9月  パッシブドッグ(場内犬)を導入(東京税関)
平成8年 3月  麻薬探知犬広島管理センターを開設
平成9年12月  麻薬探知犬広島管理センターにパッシブドッグを配備
平成20年 2月  神戸港麻薬探知犬管理センター 6頭
           麻薬探知犬広島管理センター  5頭  計11頭
(2) 当関の麻薬探知犬の紹介
  @ 麻薬探知犬神戸管理センター所属(6頭)
リヨン号 エル号 シーク号 エレン号 ゴンタ号 クロ号
  A 麻薬探知犬広島管理センター所属(5頭)
ダフィ号 ボビー号 バビアナ号 ミスラス号 ヤクト号
2.麻薬探知犬が誕生するまで(訓練)
  一人前の麻薬探知犬となるためには、約4ヶ月間の訓練を受け、認定試験に合格する必要がある。
  この麻薬探知犬の誕生までの訓練は、@候補犬のテスト⇒ A基本訓練⇒ B応用訓練⇒ C熟達訓練⇒ D最終テスト の過程を経て行われる。

@  候補犬のテストでは、麻薬探知犬への適性を見極め、つまり、動くものに興味を示す。人見知りをしない。どんな場所でも恐れない。人に対して攻撃的でない。などの適性を見極めるほか、ダミー(タオルを棒状に巻いたもの)をもって、ハンドラー(麻薬探知犬とペアを組む税関職員)と仲良く遊ぶ訓練を行う。
A  基本訓練では、ダミーを捜す訓練を行う。ダミーを探し当てると、ハンドラーは、その都度褒めてやると同時に、一緒に遊び、犬の本能である獲得欲をダミーに向ける。麻薬探知犬にとって、遊ぶ道具であるダミーに麻薬の匂いをつけることによって、ダミーと麻薬を関連付けさせる訓練である。
B  応用訓練は、麻薬の匂いのついたダミーを探す訓練であるが、ダミーを壁の隙間や自動車の中といったように、隠す場所の難易性を上げていく訓練である。
C  熟達訓練は、実際の国際郵便物や輸入貨物の検査を想定した実地訓練で、麻薬探知犬としての最終テストに向けた訓練である。
D  最終テストは、麻薬探知犬だけでなく、ハンドラーと麻薬探知犬の両方についての認定試験である。この最終テストに合格すれば、麻薬探知犬として、税関の取締りの現場に配属されることになる。
「訓練の様子」
● ダミー       ● ハンドラーとともに ● 模擬検査風景
3. 麻薬探知犬の種類
 現在、麻薬探知犬の犬種としては、ラブラドール・リトリバーとジャーマン・シェパードの2種類がいる。
 また、麻薬探知犬のタイプとしては、航空貨物や海上貨物などの商業貨物を専門に検査するタイプの「アグレッシブドッグ」と入国検査場にて旅客の身の回りや携帯品を専門に検査するタイプの「パッシブドッグ」の2種類がいる。
 「アグレッシブドッグ」は、麻薬の匂いのついた輸入貨物に対しては、前足で引っかいて教えてくれる。これに対し「パッシブドッグ」は、横に座って教えてくれるよう訓練されているが、平成20年度から新たに配備される麻薬探知犬は、全て座って教える訓練に切り替えられ、呼び方が「貨物検査対応犬」と「旅具検査対応犬」になる。
  なお、麻薬探知犬は必要な訓練を受けた犬であることから、絶対に噛みついたりしないことは言うまでもない。

4. 麻薬探知犬の活躍
 麻薬探知犬は、合格してから、おおよそ1才から8才までの7年間、不正薬物の摘発に向けて、税関の取締りの現場で、ハンドラーとともに頑張っている。
 「アグレッシブドッグ」は、入港して来た外国貿易船の船内検査から輸入される航空貨物や海上貨物等の商業貨物及び国際郵便物などの検査に活躍している。
 「パッシブドッグ」は、入国する旅客の身の回りから国内に持ち込まれる携帯品などの検査で活躍している。
 いづれの麻薬探知犬も、各港や空港において、大量の覚せい剤や大麻等の摘発・防止に活躍し、国民生活の安全・安心の確保に貢献している。

 また、麻薬探知犬は、こうした監視取締りのほか、税関の広報活動にも大きな力となっており、当関が税関記念日の関連行事として、毎年11月23日の祝日に開催している「かすたむすフェスタ of 神戸税関」では、麻薬探知犬によるデモンストレーションとして、ダミーを探し当てる訓練の様子を公開しているが、この的確な検査能力を見学した人達から、高い評価を受けているほか、子供達の人気者となっている。
「活躍の様子」
 ● 商業貨物の検査風景  ● デモンストレーション
以上
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今月の貿易統計        
【平成20年4月分(速報値)】
(http://www.customs.go.jp/kobe/boueki/00boueki_top.html)

神戸港    輸出  5,180億円(前年比+ 6.7%) 2ヶ月ぶりにプラス
        輸入  2,615億円( 同 + 5.3%) 2ヶ月連続プラス

全 国    輸出  6兆8.956億円( 同 + 4.0%) 53ヶ月連続プラス
        輸入  6兆4,106億円( 同 +11.9%)  7ヶ月連続プラス
                    (%は前年同月比伸率、+は前年同月と比べた増加)

一口メモ  

 神戸港における4月の貿易額は、3月に26ヶ月ぶりの前年割れとなった輸出が、2ヶ月ぶりに増加に転じ、輸出、輸入、輸出入総額のいずれも、4月分の過去最高額を更新しました。輸出入総額は、53ヶ月連続での前年同月比プラスとなっています。

 輸出は、プラント用大型機械の輸出があったポンプ及び遠心分離機が、80.2%増と大幅な伸びを示し、単月として過去最高を記録しました。液晶パネルの部材を中心としたプラスチック、薄型テレビ部品を中心とした、音響・映像機器の部分品も好調を維持しています。また、クレーン車などの荷役機械も、世界的に好調な需要に支えられ、31.3%増となり、4月分過去最高となりました。地域別では、アジア、中国が、二桁の伸びとなりましたが、米国向けは10.6%のマイナス、EU向けは、二輪自動車類や、自動車の減少が大きく、32ヶ月ぶりのマイナスとなりました。

 一方、輸入では、たばこや、エアコンなどの加熱用・冷却用機器のほか、穀物及び同調製品が33.5%増と好調に推移しています。そのうち、小麦については、数量の伸びもあったのですが、通関単価が、前年同月比で1.8倍にもなり、増加に大きく寄与しました。昨年単価が急上昇した非鉄金属は、品目によっては昨年より単価の下がったものもありますが、小麦、とうもろこしなどの単価上昇は、とどまるところを知らない感があります。世界的な食料需要増、原油高騰による代替エネルギーとしてのバイオエタノール関連需要増、米国金融不安による投機資金の流入などが単価上昇の原因といわれています。今後の動向に注目です。
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