2007 第18号
 
職場探訪   境税関支署 
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職場探訪
◎境税関支署




 境港は、島根半島を天然の防波堤とする山陰随一の良港で、近辺に松江、米子、安来等の商工都市を抱え、対岸諸国に近いという地理的要件にも恵まれ、古くから、大陸・半島貿易の拠点として、また、北前船等国内航路の要衝として栄えた港です。

(全国有数の漁港でもある)

【境税関支署の概要】
 境税関支署は、明治29年11月に伯耆国境に「境神戸税関出張所」として開設、同32年に「境税関支署」と改称され、今年で111年目を迎えています。

 支署の管轄は、鳥取県全域及び島根県東部(出雲・隠岐地方)で、国際空港の米子をはじめ4つの空港と152の不開港(地方港・漁港)を抱え、海外線の総延長は890Kmにも及んでいます。

 境港は、対岸諸国のロシア、韓国、中国等の経済発展に伴い、貿易額・貨物取扱量も増加し、平成18年の管内貿易額は輸出入額ともに約2割増と過去最高額1,135億円)を記録するなど、環日本海貿易の西の物流拠点として益々その重要性を増しております。

 また、境港は舞鶴港とともに北朝鮮籍船舶の入港数が全国1、2で、平成18年10月に北朝鮮に対する経済制裁(入港禁止措置等)が発動された際、同国籍船舶が多数在港していたことから報道関係者が駆け付け、その出港状況が全国放送されるなど、マスコミに登場する機会も多く、社会の関心の高い港でもあります。

 平成11年以降、日本海を舞台とした大規模な密輸事件(覚せい剤、偽ドル等)が相次いでおり、これらは税関のある開港のみならず取締りの手薄な地方港・漁港等でも行われています。このため税関では、関係取締機関との連携を強化するとともに、漁業関係者や地域の方に税関協力員をお願いし、情報収集の強化と取締りの強化を図っています。(境税関支署の税関協力員:約191名)

境税関支署管内貿易額の推移
↑ 画像クリックで拡大します↑
北朝鮮籍船舶

【境港の見所】
 ところで、境港といえば「さかな(カニ)」と「ゲゲゲの鬼太郎」が有名です。

 山陰沖合は暖流の対馬海流と寒流のリマン海流が潮目を形成し、アジ・サバ・イワシ等の多獲性魚種とイカ・カニ等の好漁場となっています。あまり知られていませんがマグロ漁も盛んで、「冬のカニ」と共に「夏の生鮮マグロ」は、水揚げ量日本一を誇っています。

 「さかな」はわかるけれど「ゲゲゲの鬼太郎」って??? 映画「妖怪大戦争」の影響もあり妖怪は今や全国注目の的ですが、境港はゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげる氏の出身地なのです。

 街興しのメインテーマとして地域を挙げて取り組んできた結果、JR境線では、境港駅と米子駅間の16駅全てに妖怪の愛称名を命名(例:米子駅→ねずみ男駅)し、車体に「鬼太郎」「ねずみ男」「ねこ娘」が描かれた3種類の列車が走っていますし、境港駅から商店街に続く約800メートルは「水木しげるロード」と名付けられ、道の両側には119体の妖怪のブロンズ像が設置されています。

 また、境港と隠岐を結ぶフェリーには「一反木綿に乗った鬼太郎」の姿!更には交番にまで鬼太郎が・・・!


 妖怪を題材にした行事としては、「妖怪検定」、「ゲタ飛ばし大会」、「妖怪そっくりコンテスト」、「妖怪ジャズフェスティバル」等楽しいイベントが目白押し。週末ともなれば京阪神から観光バスを仕立てた観光客で一杯になるなど、大変な賑わいを呈しています。今春には映画「ゲゲゲの鬼太郎」が上映されることから更なる注目度アップは間違いなく、妖怪たちは更に増殖中です!

 妖怪は自然が残る清らかな場所でなければ棲めないということですので、境港は自然豊かな妖怪の棲める町ということになります。「おいしい魚ときれいな海、そして妖怪に会えるまち」皆さんも境港で妖怪と仲良くなってください。

 あっ!振り返れば、境税関支署内にも愉快な妖怪?たちが・・・・

   
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トピックス
◎神戸税関展開催!!


↑画像にタッチ↑

 貿易秩序の維持と国民の暮らしを守る税関の姿を広く国民に知っていただこうと、2月21日〜25日、大丸神戸店で『神戸税関展』を開催しました。

 会場においては真正・不正商品の展示を中心に、保管紙幣展、拳銃・覚せい剤等の密輸事例、模造麻薬、密輸手口の模型、税関相談コーナー等を設置。毎年人気のブランド品の本物・ニセモノコーナーでは、展示品を手に取ったり、実際に自分の持ち物と熱心に見比べたりする来場者が多く見られました。

本物?ニセモノ? 保管紙幣・密輸の手口への人気も高く

 また、今回は特別にワシントン条約で輸出入が規制されているライオンの剥製の展示を行いましたが、気品あるその哀れな姿は子供から大人まで注目の的となり、密輸・乱獲防止の啓発に「一役買ったのでは」との思いです。

 初日や週末には大丸玄関前でカスタム君が税関展のPRを行い、子供たちに人気を博していたことやテレビ、新聞の取材・報道があり、「ニュースを見て来ました。」と言われる方も多く、5日間で1万人近い来場者がありました。

 最後に、ライオンの剥製をお見逃しになった方は、広報展示室に展示していますので是非ご来場ください。

↑ライオンの剥製の迫力を前に・・・↑
   

直接さわれるコーナー


ショーケース展示の真贋商品


↑↑ 画像クリックで拡大します ↓↓


密輸の手口や保管紙幣の展示


ぬいぐるみの真贋商品


↑開催中約1万人の来場者がありました↑
    
◎新麻薬探知犬 「エレン号」 デビュー!

 昨年12月の初旬、春名ハンドラーが成田での育成訓練を無事終えて神戸に帰ってきました。
一緒に帰ってきたのは「エレン」という名のおてんば娘!?

 初めてエレンと対面した時は小さく可愛いという印象を受けましたが、その小さい体でどこにそんなパワーがあるのかと思うくらいやんちゃでおてんば、一緒にいる春名ハンドラーが振り回されている毎日です。

 そんなエレン&春名ハンドラーも2月からは実働犬として頑張っています。センター内ではもちろん現場でも元気いっぱいで、見ているこちらも元気になるくらいです。


春名ハンドラーとエレン号

 今回の「エレン号」を含め、現在神戸税関管内で活躍している11頭の麻薬探知犬を紹介します。


     
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「税関古掘れ話」
◎旧神戸税関監視部庁舎(明治31年5月〜昭和3年)


 子供たちがまだ幼稚園から小学校の低学年の頃、天気の良い日曜日の朝は家族で自宅から諏訪山公園(神戸市中央区)を経由して「燈籠茶屋」(登山者の休憩所)まで散歩してブランチ(おでん、ラーメン、玉子焼き、トーストなど)を食べて帰ることにしていました。途中の諏訪山公園には砂場、すべり台、ブランコなどの遊具があったために決まって立ち寄ることになっており、子供たちを遊ばせながら目に留まった「石碑」をじっくり見ると「明治天皇御小休所舊(旧)神戸税関監視部建物・昭和14年5月建設」となっているのに気付きました。海岸線が近くにあるはずもなく何でこんな場所に監視部の建物がと思いながらそのままになっておりました。
諏訪山公園
 最近、広報広聴室の勤務となり、ある資料を見ていたら「旧監視部庁舎は、明治31年5月、第二波止場の改築を機にメリケン波止場に建てられ、その後、昭和3年「明治天皇記念館」として諏訪山へ移築されたが、先の大戦で焼失した。」と記されており、十数年この地で市民の皆さんの訪問を受けていたかと思うと何か不思議な気がします。

     【神戸税関組織図(明治32年4月現在)】

     ・税関長官房
     ・監 視 部
     ・庶 務 課
     ・貨 物 課
     ・徴 収 課
     ・監 査 課 
     ・検 査 課
     ・鑑 定 課
     ・兵庫出張所
     ・税関支署(境他4ヶ所)
     ・監 視 署(明石他10ヶ所)

 当時の職員総数は247名で、そのうち監視部職員が半数の130名となっています。


旧監視部庁舎
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当 時 と の 比 較
   明 治 3 2 年 平成 1 8 年
輸  出  額 75,320,884円(綿織糸、米等) 5兆7,453億円(綿織物及び繊維製品等)
輸  入  額 120,289,525円(繰綿、豆類等) 2兆6,737億円(衣料及び同付属品等)
入 港 隻 数 1,284隻 8,287隻

 今回は、折角なので税関庁舎が建てられていた「諏訪山公園」について少しご紹介します。

 諏訪山公園は、明治6年に諏訪山神社の敷地の一部を公園としたもので、特定の公園施設ではなくこの辺り一帯の総称です。諏訪山(標高180m)の地名はこの山に諏訪神社が祭られていることに由来しており、当時、ふもとには温泉が湧いていて諏訪山温泉として有名だったようです。翌明治7年にはパリ天文台のジャンセン博士を隊長とするフランスの観測隊が金星の観測を行ったことから「金星台」と呼ばれる広場があり、一角に「金星過日測檢之處」と彫られた記念碑が建てられています。

諏訪山金星台からの眺め(大正時代)   (目で見る神戸の100年:郷土出版社)
↑ 画像クリックしてください↑

 明治36年には展望台(ビーナステラス)が作られ、その後、昭和3年から同26年まで諏訪山動物園(現在は児童公園「子供の園」)も開園していました。

諏訪山動物園(開園当時)   (写真集神戸100年:神戸市)
↑ 画像タッチで現在の児童公園「子供の園」に変わります↑

 さらに、展望台からハイキングコースをつなぐ8の字型のループ橋(昭和46年完成)も「ビーナスブリッジ」と呼ばれ、ビーナスが愛の女神ということで何時しか若いカップルが恋愛成就のために南京錠を手すりに掛けて行くようになりましたが、景観を損なうとの苦情から鍵が掛けられるように新たに「愛の鍵モニュメント」が用意され、溜まった鍵は定期的に取り外されてハート形のプレートに鋳造し直し、「愛のメモリアルプレート」になっています。

 桜のシーズンには公園全体で約350本の桜が咲き花見客で賑わいますので、ハイキングがてら是非一度訪ねてみてください。

↑下線部分をクリックすると写真を見ることができます。)

旧神戸税関監視部建物跡へのアクセス


・市営地下鉄「県庁前」下車 北西へ徒歩10分

・JR「元町」下車 北西へ徒歩15分

・阪神「元町」下車 北西へ徒歩15分

・高速神戸「花隈」下車 北へ15分









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今月の貿易統計

【2006年12月分】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/00boueki_top.htm

神戸港 輸出 5,332億円 (前年同月比+ 8.9%) 11ヶ月連続プラス
輸入 2,308億円 (    同  + 2.0%) 31ヶ月連続プラス
全 国 輸出 6兆9,585億円 (    同  + 9.8%) 37ヶ月連続プラス
輸入 5兆8,435億円 (    同  + 7.6%) 34ヶ月連続プラス
(%は前年同月伸率、+は前年同月と比べた増加)
一口メモ

 神戸港における輸出額は、音響・映像機器の部分品、建設用・鉱山用機械、自動車が好調を持続し、大型船の輸出もあったことから、+8.9%の伸びとなり、輸入額は、有機化合物や非鉄金属などが増加し、+2.0%の伸びとなりました。

 輸出入総額は、7,640億円(+6.7%)と37ヵ月連続のプラスとなり、アジア、中国が過去最高を更新しました。中国は、5年連続で12月分過去最高額を更新しました。

 なお、12月も、輸出、輸入、輸出入総額のいずれにおいても同月分の過去最高額を更新し、これで、10月から3ヵ月連続で同月過去最高額更新となりました。

   
【2006年分(速報値)】(http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/00boueki_top.htm

神戸港 輸出 5兆7,453億円 (前年比+ 11.3%) 5年連続プラス
輸入 2兆6,737億円 (  同  + 8.9%) 4年連続プラス
全 国 輸出 75兆2,531億円 (  同  + 14.6%) 5年連続プラス
輸入 67兆1,583億円 (  同  + 17.9%) 4年連続プラス
(%は前年同月伸率、+は前年同月と比べた増加)
一口メモ

 神戸港における平成18年の貿易額は、輸出額が、音響・映像機器の部分品、自動車、建設用・鉱山用機械などが1年を通じて好調で+11.3%の伸び、輸入額が、非鉄金属、衣類及び同付属品などの増加で、+8.9%の伸びとなり、輸出入総額は、8兆4,189億円(+10.5%)で、2桁の伸びを記録し、いずれも過去最高となりました。輸出額の伸びが輸入額の伸びを上回ったため、差引額は、3兆716億円の出超となり、黒字幅が+13.4%拡大しました。

 これまでの輸出、輸入、総額の過去最高は、1990年〜1992年に記録されており、震災後初の過去最高額更新となりました。神戸港の貿易額は、震災から12年を経て、ようやく震災前を超えたことになります。

 近年、経済成長の著しい中国との貿易額は、輸出、輸入、総額において2年連続で過去最高を記録しました。神戸港の輸出入総額で前回過去最高を記録した平成3年当時、中国との貿易額は約8,004億円で、神戸港全体の10%程度でしたが、平成18年には、貿易額2兆1,099億円で、全体の25%を占めるまでになりました。中国では、北京五輪や、上海万博を控えており、今後も貿易の拡大が見込まれます。

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注:記事に関するご意見や投稿は神戸税関総務部広報広聴室(koho@kobe-customs.go.jp)まで
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