2005.11 第8号
 
職場探訪   監視部 取締部門
TOPICS   税関にまつわる最近の情報です
友の会(今月の訪問者)コーナー   皆様の参加コーナーです(投稿・歓迎いたします)
連載「税関古掘れ話」   税関に関する古いお話です
貿易統計情報   外国貿易統計のトピックスを紹介します
イベント情報&お知らせ   今月は税関のイベント情報とお知らせです
 
 
職場探訪
◎監視部 取締部門
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トピックス
◎各地において密輸取締キャンペーンを実施!
         (10月1日〜10月31日は、薬物及び銃器取締強化期間でした!)
 
神戸
10月20日(木)
デュオこうべ地下街
姫路
10月18日(火)
姫路港フェリー乗り場
尼崎
10月25日(火) 
阪神尼崎駅北側中央公園

10月9日(日) 
境港水産まつり会場
水島
10月3日(月)
JR倉敷駅
岡山空港
10月23日(日)
岡山空港ターミナルビル
広島
10月5日(水)
本通商店街パルコ前
広島空港
10月6日(木)
広島空港ターミナルビル

10月14日(金)
呉中央桟橋
福山
10月4日(火)
JR福山駅前
尾道糸崎
10月5日(水)
JR三原駅前

小松島
10月26日(水)
徳島県郷土文化会館
松山
10月16日(日)
大街通商店街
宇和島
10月15日(土)
フジ北宇和島店前
今治
10月15日(土)
フジグラン今治店
高知
10月13日(木)
帯屋町商店街
 
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友の会(今月の訪問者)
投稿記事
”タイからの手紙”   
 時計塔通信の愛読者の皆様へ。
 現在、WCOアジア大洋州地域キャパシティビルディング事務所(タイのバンコク所在)に勤務している松本と申します。先般、神戸税関広報室長から、時計塔通信というメルマガを作成しているので記事を書いてみないかという暖かいお誘いの言葉をいただきパソコンを叩いています。昭和62年に神戸税関から本省に出向して以降、関税局、税関研修所、インドネシア税関等で勤務し、昨年6月から、現在の職場で勤務しています。送信していただいた時計塔通信を大変懐かしく読ませていただきました。過去の記事がすばらしいので、何を書こうかと悩んだ結果、当事務所の活動と、最近のWCO(世界税関機構)の活動の中心の一つとなっているCapacity Buildingについて紹介させていただくこととしました。

 当事務所は、英語でWCO Asia Pacific Regional Office for Capacity Buildingといい、通称ROCBと呼ばれています。Capacity Buildingという言葉は、ここ数年国際機関の間で好んで使用されるようになった新しい言葉です。Capacity Buildingとは、文字通り能力向上という意味であり、税関分野においては、これまで実施していたHSや関税評価セミナーといったTechnical Assistance (技術協力)に加え、税関組織全体の能力向上を目的とした法体系の整備、組織の革新、コンピュータ化等の税関インフラ整備、税関マネジメント等幅広い概念を含んでいます。

 WCOには、現在、加盟国税関から採用された60名程度の専門職員が、HS条約等の国際標準作成やCapacity Buildingの業務に従事しています。しなしながら、この限られた人数では、160を超えるメンバー国のCapacity Buildingの要請に迅速且つ適切に応えることは不可能となってきたことから、地域毎にROCBを設立して、地域のニーズを的確に把握し各種ドナー機関・国と協力してきめ細かい支援を行っていく方針が2003年のWCO総会で採択されました(これを、Regional Approach for Capacity Buildingといいます)。当該方針に基づき、2004年4月にニュージーランドで開催されたアジア大洋州地域の関税局長・長官会議においてROCBをバンコクに設立することが決定されました。

 私は、2004年6月から、WCOアタッシェとしてバンコクに派遣され、タイ関税局と協力して事務所の立ち上げを行うとともに、引き続きメンバー国に対するCapacity Building 支援業務を行っています。アジア大洋州地域のメンバーは、東はサモアから西はイランまで31カ国が含まれています。現在の主要な業務は、CCF Japanを活用したWCOの地域セミナー(年間6〜7回実施)及び国別セミナー(年間5〜6回)の開催、各種国際会議への出席、ADB等ドナー機関との関係強化、Diagnosis(税関の業務診断)等があり、バンコクを拠点としてメンバー国への出張を行っています。

 近い将来、読者の皆様とどこかの国でCapacity Buildingの仕事を一緒にできることを楽しみにしております。また、広報室長からお許しがいただければ次回は、色々なエピソードについて寄稿したいと思っています。
右から2人目が松本さん
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”麻薬を研究する乙女達!!”   

「麻薬のこと税関の仕事のことを勉強したいので色々と教えてください」
 10月27日の昼下がり、神戸大学発達科学部附属中学校の学生4名が来関しました。詳しく話を聞いてみると、学校教育の一環である総合学習という講座のなかで”ドラッグ”というテーマを選択し、1年間グループで研究し取り組んでいるとのこと。そして近々その発表会があるとか。


 Q.麻薬・税関、印象に残ったことを教えてください?

の質問を4名(鍋島さん、坂本さん、土倉さん、許本さん)にさせていただきました。その意見を紹介いたします。(順不同)

「輸入品や身辺など色々な箇所に麻薬を隠しているのを見つける税関の仕事は大変だと思いますが、日本で安心して生活するためにも税関の仕事は必ず必要だと実感しました!」

「税関のことは何も知らなかったけど今日ここに来て税関の歴史・仕事の内容も分かった。麻薬を研究してみて麻薬の恐ろしさを実感しています。そのようなものを阻止する仕事、神戸税関で将来働きたいなって思いました。ここが綺麗なのも働きたい理由の一つです!」

「毎日、目に見えないところで密輸が行われているという事実。それを見抜く税関の仕事。ドラッグが日本に入らないように頑張って欲しい!」

「私たちが今日まで勉強してきたのは麻薬の種類や副作用、依存性等薬自体の研究。今日ここに来て麻薬の密輸の手口方法は想像以上のものだった。隠し方も凄いがそれを見つける税関の人たちも凄いと思った。頑張ってください!」


等、税関へのエールとも取れる素晴らしいコメントを頂戴いたしました。(私事ながら自身の中学時代を振り返ると完敗です・・・)
 彼女らの飽くなき探究心と善悪への純粋な判断力、対応した私(広報室員)も凄く清々しい気持ちになり、逆に刺激を受け、より一層職務に対しての強い意欲となりました。ありがとうございました。発表会、成功するのを祈願致します。頑張ってください!
テーブルの中に麻薬が!!! 屋上で夕陽を背にパチリ!
画像クリックで拡大します
☆団体(10名以上)で税関広報展示室見学を申し込まれた場合、9階屋上もご案内いたします。
☆見学申し込みはコチラ
http://www.kobe-customs.go.jp/40koho/00koho.htm
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連載「税関古掘れ話」G
神戸港と貿易の開始 
  当時の貿易は、居留地貿易あるいは商館貿易といわれるもので、居留地に本拠をもつ外国商館と我が国の輸入商(引取商)、輸出商(売込商)が取引を行うという形態をとっており、長い間神戸の支配的な形として君臨する。

 我が国の貿易商人は問屋商人から転じたものは少なく、資本規模の小さなものが圧倒的である。一方、外国商館は一般に日本の貿易商人よりはるかに大きな資本を擁している。明治元年当時、神戸居住の欧米人は約200人であるが、明治11年には約400人に増え、市場の独占率は輸出の94%、輸入の95%に達している。また、非条約国民の華僑は、居住権はないが、条約国民の使用人として入国する者、外国船を脱出する者もある。彼らは外国商館に属して貿易業務に従い、さらに自営の店舗を持つ者も増え、明治元年9月には10軒を越えている。一般に広東・福建・寧波などの出身者であるが、前住地の長崎や横浜で実績を持つ海産物類の取引をはじめ、上海や横浜を通じて毛・綿製品や石油などの輸入、あるいは銅銭の集買・密輸にも活動する。神戸イギリス領事の1869年次商務報告によれば、在留華僑取扱い貿易額は300万ドルに及んでいるとある。

 どうして「商館貿易」の形態が長く続くのか。それは先進資本主義国と、途上国との立場の差、安政条約の不平等な取り決めから当然の結果である。安政条約による関税率は、輸出5%、輸入はゼロから35%まで品目ごとに条約で決められている。税率を自主的に決められないので、関税による輸出入のコントロールはできない。自由貿易の原則は先進国の市場確保に都合がよいようにできており、日本には海外に行けるような船舶もない。しかも十分な情報を得ることができないため、国際市況や取引慣行にうとい。このような状況では、どうしても受身の貿易にならざるを得ないのである。

 そういうわけで外国商館はいばっている。店は「お屋敷」と呼ばれ、表にはよろいや屏風などを飾って、まさに大名気分である。才取り人とよばれる、したたかな日本の仲買人たちも田舎の荷主連中はだませても、外国商館には歯がたたない。当時、商品の売り込み慣例は、まず見本で価格、数量を決め、貨物を外国商館に持ち込む。そこで品質検査を受けてめでたく合格すれば、代金の8〜9%を受取り、残りは1か月後にもらうことになる。ところが、検査の結果、外国商館の意に沿わないといつでも解約を申し入れてくる。貨物はすでに商館の倉庫に入っているので、交渉が長引けば倉庫料を取られるし、商機を失うことにもなる。とくに注文品の場合には他に売りようがなく泣き寝入りになることが多い。そのころ農商務省の出した興業意見書に次の話が残っている。

 「商品を売り込もうとして見本を持ち込むと外国人は日を決めて返事をするという。期日に行ってみると留守だから明日来てくれという。また行くとこんどはイヌをけしかけて門を入らせない。ひどいのはムチで追い返すのもある。困り切ったころに見本を返してくる。また、他の者が商品を持っていくと値を決めて手付け金をわたし、商品を納入させる。しかし、後金を払わないので催促すると今度は見本違いを理由にして値引きさせようとする。商人が怒って品物を引き取ろうとすると倉庫を閉めて入らせない。とうとう外国人のいうままの代金を受取ってしまう。まったく“切歯扼腕(せっしやくわん)”に耐えない。」

 一方、日本側も相当ガラの悪い者がはびこっている。買い付けた貨物が到着しても市場の変動で儲けにならないときなど荷を引き取らず、代金も支払わない例が、国内の商況変動の大きい綿、綿糸、反物などに続出している。ワイワイガヤガヤいろいろなトラブルはあるが、神戸港の貿易はこうして順調に伸びていく。

 神戸港の貿易額は初年から大坂を越え、引き続き毎年急速度の伸長をとげる。特に明治10年代の後半には、全国貿易に占める神戸港貿易の割合は急速に上昇し、貿易港としての神戸の地位はこの時期に確立する。そして神戸港貿易の特徴も次第に明確になってくる。

 上表をみると、輸出よりも輸入の伸びが上回っており、中でも明治10年代後半以降に顕著である。この時期の輸入額の対全国比は30%前後で、輸出の対全国比を越えている。明らかに神戸の貿易においては輸入の比重が高く、輸出の割合の高い横浜の貿易と対照的であり、この特徴は昭和の初期まで持続することになる。
 輸出入の内容についてみると、輸出では茶が他を引き離して首位を占め、海産物・樟脳などがこれに次いでいる。日本の最大の輸出品生糸は神戸ではそれほど問題とならない。しかし、開港当初にみられた国内需要を対象とする商品がそのまま輸出されるという形態から、外国市場を対象に生産された商品の輸出という形態へ次第に移行している様子がわかる。神戸の重要な産業となるマッチは、もうしばらく後に登場することになる。
 
 輸入では、生金巾(なまかなきん:細く上質な綿糸で目を細かく薄地に織った綿布)・綿織糸・石油・砂糖など日常生活に必要な商品が大きな比重を占めている。上表のとおり、明治5年は金巾類が伸び、綿製品が増加している。毛・綿織物製品の輸入額は年々1.5倍ないし2倍の速度で増え、5年間のうちに14倍に増加している。

 輸入毛製品の首位は服地用の羅紗類(ラシャ)で、特に大幅の羅紗、大羅紗が他の毛織物製品を引き離している。神戸で明治5年にはじめて現れるメリヤス・モスリン・オルレンスの服地三品はその輸入額合計52万円で羅紗類の合計を超える。次に外套地の呉絽類も綾呉絽、染呉絽を加えると、羅紗類の半分の額に達している。

 綿製品のうちでは金巾類がトップ、次にビロード、繻子(しゅす)、更紗(さらさ)が伸び、木綿肌着も増加している。しかし、この好況も明治7〜8年には停滞をはじめる。もうこの頃になると大坂の繊維産業が急速に発達し、メリヤス機械による国産襦袢、股引が輸入品を駆逐し、木綿晒の技術が進歩して輸入金巾の売れ行きを落とし始めるのである。同時期、神戸の機械輸入の増加をあわせて考えれば、国内の綿産業が輸入綿製品に対抗する兆しがみえる。驚くべきその吸収力、恐るべき明治人のたくましさである。
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今月の貿易統計

 

 

【2005年9月分】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/01shiryo.htm
                   
神戸港 輸出 4,618億円 (前年同月比+ 10.1%) 22ヶ月連続プラス
輸入 2,050億円 (    同  + 10.5%) 16ヶ月連続プラス
全 国 輸出 5兆9,253億円 (    同  +  8.8%) 22ヶ月連続プラス
輸入 4兆9,683億円 (    同  + 17.4%) 19ヶ月連続プラス


一口メモ    
 神戸港における輸出入の総額は6,667億円(前年同月比10.2%増)と、22ヵ月連続プラスとなりました。
輸出額は香港向けの映像機器などが減少しましたが、台湾やパナマ向けの鉄道用車両、アメリカ向けの建設用・鉱山用機械などが増加したことから、前年同月比10.1%増の伸びとなりました。
 一方、輸入額はフィンランドからのリチウムイオン電池の正極材料となるコバルトなどが減少しましたが、アメリカからのたばこ、チリからの特殊鋼原料や触媒などに使われるモリブデン鉱などが増加したことから、前年同月比10.5%増の伸びとなりました。
なお、伸び率(前年同月比)が9月分としては1989年以来16年振りに輸出、輸入ともに二桁増を記録しましたが、これは好調であった昨年9月実績(輸出11.9%増、輸入3.2%増)に対する伸びであり、今後も神戸港の好調が期待されます。
 輸出額はアメリカ向けの医薬品などが減少しましたが、タイ向けの原動機、中国向けの半導体等電子部品などが増加したことから、前年同月比4.5%増の伸びとなりました。

なお、伸び率(前年同月比)が9月分としては1989年以来16年振りに輸出、輸入ともに二桁増を記録しましたが、これは好調であった昨年9月実績(輸出11.9%増、輸入3.2%増)に対する伸びであり、今後も神戸港の好調が期待されます。
 輸出額はアメリカ向けの医薬品などが減少しましたが、タイ向けの原動機、中国向けの半導体等電子部品などが増加したことから、前年同月比4.5%増の伸びとなりました。

【貿易トピックス】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/02topi_top.htm
 
 「兵庫県の地場産業「のこぎり」の輸出」
       
一口メモ
     
    兵庫県は、手引きのこぎり(以下、単に「のこぎり」と言います。)の生産高(出荷ベース)が全国シェア約6割で第1位ですが、その中でも神戸市の北西に位置する三木市は、昔からのこぎりやのみ・かんななどの「金物の町」としてとても有名です。
 この地元の地場産業として製造されているのこぎりは海外でも評判が良いとのことで、神戸港から数多く輸出されています。昨年の神戸港の全国シェアは数量、価額ともに第1位で実に6割近くを占めており、本年も順調に増加傾向で推移しています。
 のこぎりには、欧米式の押して挽くタイプと日本式の引いて挽くタイプがありますが、最近は欧米でも日本式の良さ(軽量、挽く時に大きな力を要さない等)が浸透してきているとのことで、今後、一層の輸出増加が期待されます。
 
     
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お知らせ

 

◎第7回かすたむすフェスタ 11月23日(水・祝)直前情報
  〜時計塔会員様に

 前号でもお知らせしたかすたむすフェスタ情報ですが今号では、スケジュール及び会場案内紹介いたします。


 
当日スケジュール表 会場案内図
バナーをクリックしてみてください


 昨年のかすたむすフェスタの様子は
コチラ

*なお、スケジュール表及び案内図は、フェスタ受付で当日配布予定です
◎「みなとKOBEの原風景」展からD

 4月30日のメモリアルフェスタでは、(財)人と防災未来センターの協力を得て、終戦直後から60年近く、神戸港や異人館等を独特のタッチで描き続けられている  元鉄道マン「宇佐美 重」氏の「みなとKOBEの原風景」特別展を開催しました。

 当日、ご来場できなかった方に、特別展で展示した懐かしい作品をシリーズで紹介します。



   
最後の南米移民船「さんとす丸」出港
昭和40年6月画

 神戸港からの南米移民は明治41年に始まり、戦後は昭和27年に再開。戦後だけでも5万7千人が旅立つ

 昭和40年6月29日 ブラジルへの移住者34人を乗せた最後の移民船さんとす丸は、ドラが鳴り、蛍の光が流れる中、分れを惜しむ五色のテープを振りほどき、新港第4突堤を離れる
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