2005.07 第4号
 
職場探訪   調査保税部 調査統計課
TOPICS   税関にまつわる最近の情報です
友の会(今月の訪問者)コーナー   皆様の参加コーナーです(投稿・歓迎いたします)
連載「税関古掘れ話」   税関に関する古いお話です
貿易統計情報   外国貿易統計のトピックスを紹介します
お知らせ   今月は税関からのお知らせです
 
 
職場探訪
◎調査保税部 調査統計課
  貿易統計は、関税法と国際条約の規定に基づき、日本から外国への輸出及び外国から日本への輸入について、税関になされた輸出入の申告が集計され定期的に公表されています。その貿易統計に関する仕事を担当しているのが「調査統計課」です。

 調査統計課では、課長以下10名のスタッフで毎月、神戸港や神戸税関管内の貿易概況について報道発表を行い、これらを神戸税関HPでも公表しています。
 これらの公表資料は、国、地方自治体及び公共機関の経済政策や私企業の経済活動などの資料となることから、正確性の確保を強く求められており、貿易統計に関する資料の審査も調査統計課における重要な仕事の一つです。

 また、貿易トピックスとして、毎月の報道発表に併せて神戸港と関係のある個別品目について特集を組み公表しております。
最近では、「うどん、そうめん、そばの輸出」(17年2月掲載)、「バナナ(生鮮)の輸入」(17年3月掲載)、「蓄電池の輸出」(17年6月掲載)について公表していますので、神戸税関HPをご覧になっていただければと思います。
 なお、年分の貿易統計をまとめた「統計リーフレット」、「統計ミニブック」などのリーフレットや冊子も作成し、ご希望の方には提供していますので、興味のある方はご一報下さい。

 統計というのは数字ばかりであまり興味は湧かないかも知れませんが、日本の各地域と各国との輸出入について品目、数量などを調べていくと各地域の特性、歴史などが見えてきます。
港に停泊している貨物船が、どこの国からどのような貨物を運んできて(輸入)、どのような貨物をどこの国へ向けて運んでいく(輸出)のか?
 このような疑問の参考として貿易統計はお役に立てるものと思います。

 ところで、貿易統計データをインターネットで検索したり、ダウンロードすることができるのをご存知でしょうか?
 財務省の税関HP(http://www.customs.go.jp/)で提供していますので、是非アクセスしてみて下さい。検索方法等については、神戸税関HPの貿易統計の中の「財務省貿易統計HP操作手順のご案内」を参照して下さい。

 貿易統計の仕事は、迅速な公表と正確性の確保という非常にプレッシャーのかかる仕事ですが、調査統計課では、今後も皆様への情報提供として、時宜を得た読みやすい貿易統計の公表に努めてまいりたいと考えております。

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トピックス
◎トライやるウィーク

 6月9日〜10日、神戸市内の渚中学校から5名、港島中学校から3名のトライやるウィークを受入れました。2日間という短い期間でしたが、海上巡回や分析業務等、様々な体験を通じて少しでも税関業務を理解し、働くことの意味を感じてもらえたのではないでしょうか。

 

海上巡回にしゅっぱ〜つ!!! 冷凍倉庫ではメガネが真っ白に!!(驚)!!
分析業務にチャレ〜ンジ!! 文書発送業務にも挑戦!
☆トライやるウイークとは?
 兵庫県教育委員会が、平成9年神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件を教訓に「心の教育」の一環として中学2年生を対象に実施神戸税関では平成10年7月から受け入れを続けています。
 
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友の会(今月の訪問者)
〜66年振りのサプライズ〜
 6月17日(金)、91歳の元税関マンが66年振りに神戸税関庁舎を来訪された。
 京都府城陽市在住の山本 薫さんは、戦前、神戸税関に採用され、昭和7年から同14年まで、竣工間もない時期の2代目神戸税関庁舎に勤務されていたとのこと。

 岡山県出身の山本さんは車で京都から帰郷する途中、神戸税関の時計塔を見て戦前と変らぬ外観に懐かしさを憶え、日を改めて、ご家族と一緒に税関を来訪されたもの。

 昔と変らぬ時計塔や旧館玄関ホール、70数年前に勤務した貨物課(現広報展示室)、昭和天皇が行幸された際お立ち寄りになった4階閲覧室(帆船の間)等を見学し、新館9階屋上から神戸港と神戸市街を眺めながら約70年前の税関勤務を振り返り、懐かしんでおられた。

 山本さんは、税関勤務の後、民間会社勤務を経て39歳で防衛庁に採用され定年まで勤められた。最近、足腰が少し弱ってこられたとのことですが、91歳の今も現役行政書士を続けられ、正に矍鑠(かくしゃく)とされている。




 「山本さん!いつまでもお元気で!!庁舎とともに,広報室員一同、またの来関をお待ちしています!!」
 
時計塔下1F玄関ホールにてパチリ 2代目庁舎の模型には懐かしさを!

☆団体(10名以上)で税関広報展示室見学を申し込まれた場合、9階屋上もご案内いたします。
☆見学申し込みはコチラ
http://www.kobe-customs.go.jp/40koho/00koho.htm
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連載「税関古掘れ話」B
明治外交の初舞台:ビードロ屋敷 
  
 慶応4年(1868年)1月10日、兵庫・神戸は無主の地となった。
開港はしたものの居留地は7、8割の土地整備に止まり、開港地に完成した建物は旧海軍操練所跡にある税館(運上所)と倉庫のみ。
 その和洋折衷2階建ての税館に仏、亜(米)、伊、蘭、孛(プロシア:北東ドイツ)5ケ国の公使、近くの英領事館と兵卒営所に英国(今の税関付近)が貿易権益を求めて駐留し、神戸の開港地は諸外国の支配下だった。

 無主の地となった翌日神戸事件が起きた。
 1月11日午後2時頃、西宮警備のため西国街道を東へ急いでいた備前池田藩家老の隊列が、居留地北側の三宮神社前に差し掛かったとき、隊列を横切ろうとした仏米水兵と揉み合いとなり怪我を負わせたのだ。
 負傷した水兵は英領事館に駆け込み、英公使パークスは直ちに各国軍艦から陸戦隊を上陸させて備前藩を追撃、備前藩はかろうじて摩耶山中に逃げ込んだ。外国公使団は、居留地周辺の旧生田川から宇治川筋までを占領下におき、停泊中の各藩軍艦6隻を神戸沖で抑留し、京の新政府に対し抗議文を突きつけた。

 新政府は外国関係を重視していた。このため6ケ国公使が駐在している兵庫に勅使を派遣し、各公使に天皇親政を通告する手筈のところに起きた事件だった。
 勅使に事件処理の任務も加わった。公卿の中から誰を勅使に立てるか。外国人を知っている公卿は、唯一、七郷大宰府蟄居(七卿落ち)の際、武士に化けて長崎に行き外国人と接した東久世通禧のみ。東久世勅使に薩摩藩家老 岩下佐次右衛門を副使に付け兵庫に派遣。14日に兵庫に到着した勅使一行は、翌日運上所(税館)で天皇の勅命を伝えることとなった。

 1月15日正午、衣冠束帯姿の東久世勅使は、運上所において6ケ国公使に対し、
『日本國天皇 告諸外國帝王及其臣人 嚮者将軍徳川慶喜 請歸政權也 制允之内外政事 親裁之 乃日 從前條約 雖用大君名稱 自今而後 當換以天皇稱而諸國交接之職 専命有司 各國公使 諒知斯旨』(慶應四年正月十日)
と、天皇親政の詔(国書)を伝えた。

 後に東久世伯爵が語った「運上所8畳敷2間位の硝子張りの部屋の着席順」
佛全権公使        ロッシュ  

英特派全権公使    パークス 

伊特派全権公使     トウール 

米弁理公使   ファンケルボルク

孛代理公使         ブランド 

蘭公務代理総領事    ブロック























東久世 通禧   伯爵

岩下佐次右衛門(方平)子爵

寺嶋 陶蔵(宗則)伯爵 

陸奥 陽之助(宗光)伯爵

伊藤 俊輔(博文)公爵

吉井 幸蔵(友實)伯爵

片野 十郎(瑜)
*日本側の寺嶋以下は通訳官。


 各国は混乱回避に繋がる天皇親政を歓迎し、会見はうまく行った。国書は、本国へ伝達するため各国用に急遽外5通を取り寄せた。また、警備は薩長が責任を持つことで外国隊は引き上げ、抑留された軍艦6隻も返還され、やっかいな神戸事件は別途協議となった(2月9日兵庫永福寺において外国武官の前で処刑)。
 東久世通禧は、公使達の要請で3月17まで兵庫に留まり、兵庫鎮台総督、兵庫裁判所総督等として兵庫・神戸の内外事務を統率し、江戸から明治の橋渡しに尽力した。

 天皇が諸外国に出した初の国書、改元前だが実質的な明治外交の初舞台として選ばれたのが、各国公使の集結した神戸、しかも神戸税関の前身の運上所だった。

 運上所は、慶應3年幕府により2ヶ月強の突貫工事で建てられ、和洋折衷・総硝子張りのピードロ屋敷と呼ばれた(階下136坪、階上120坪の2階建て、図面等詳細不明)。貿易の本格化で直ぐに手狭となり、明治5年には全面改築され、翌6年末完成の初代神戸税関庁舎となった。
                                    (次号へつづく)
 
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今月の貿易統計

 

 

【2005年5月分】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/01shiryo.htm
                   
神戸港 輸出 3920億円 (前年同月比+  8.3%) 18ヶ月連続プラス
輸入 2038億円 (    同  + 18.5%) 12ヶ月連続プラス
全 国 輸出 4兆7956億円 (    同  +  1.4%) 18ヶ月連続プラス
輸入 4兆4986億円 (    同  + 18.6%) 15ヶ月連続プラス


一口メモ    
  ・ 神戸港における輸出入の総額は5,957億円(前年同月比11.5%増)と、18ヵ月連続プラスとなりました。
  ・ 輸出額はフランスや中国向けの通信機などが減少しましたが、アメリカ向けの建設用機械や電池などが増加したことから、前年同月比8.3%増と堅調に推移しました。
  ・ 一方、輸入額はブラジルからの大豆などが減少しましたが、アメリカからのたばこやチリからの金属鉱及びくずなどが増加したことから、前年同月比18.5%増と順調な伸びとなりました。
  ・ なお、対中国の輸出額と輸入額ともに5月分としては過去最高でした。


【貿易トピックス】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/02topi_top.htm
 
 繰り返し使えて環境にもやさしい「蓄電池」の輸出

       
 ポイント
  1. 神戸港の本年1月から4月の実績は、価    額で全国bP
 2. リチウムイオン電池は5年間で大幅に増    加(価額で3.5倍)
 3. 輸出相手国は10年間で中国が躍進
    


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お知らせ

 


今年も開催!児童絵画・書道コンクール
  〜神戸市内、小学生の皆様へ〜


 平成6年に税関記念日関連行事(11月28日が税関記念日)として始まった、当コンクールも今回で12回目を迎えます。昨年は、約8,300点の作品応募があり、その中の優秀作品約700点を神戸税関本関に展示しました。
 今年も11月23日(水・祝)開催予定の「かすたむすフェスタ」で作品の展示
   (予定:11月21日(月)〜11月25日(金))
を行いますので、小学生の皆さんの応募をお待ちしています。
 実施要領等を掲載していますので、応募の参考としてください。

 実施要領はコチラ

昨年のかすたむすフェスタの様子

書道作品 絵画作品

 昨年のかすたむすフェスタのさらに詳しい様子はコチラ
◎「みなとKOBEの原風景」展からA

 4月30日のメモリアルフェスタでは、(財)人と防災未来センターの協力を得て、終戦直後から60年近く、神戸港や異人館等を独特のタッチで描き続けられている  元鉄道マン「宇佐美 重」氏の「みなとKOBEの原風景」特別展を開催しました。

 当日、ご来場できなかった方に、特別展で展示した懐かしい作品をシリーズで紹介します。



             
P・Xトレイン(税関庁舎バック)
昭和23年10月画

西日本各地の米軍に生活物資を供給するのも港湾司令部の任務

・税関の西側にはパン・ミルク工場・クリーニング施設があり、川西冷蔵倉庫には生鮮食料品が貯蔵

・ここから山陰巡り、山陽巡りのP・Xトレインを毎週運行
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注:記事に関するご意見や投稿は神戸税関総務部広報室(koho@kobe-customs.go.jp)まで
投稿歓迎(お待ちしています)
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