2005.06 第3号
 
職場探訪   業務部 分析部門
TOPICS   税関にまつわる最近の情報です
友の会(今月の訪問者)コーナー   皆様の参加コーナーです(投稿・歓迎いたします)
連載「税関古掘れ話」   税関に関する古いお話です
貿易統計情報   外国貿易統計のトピックスを紹介します
お知らせ   今月は税関からのお知らせです
 
 
職場探訪
◎業務部分析部門
  貿易の秩序維持という税関の責務において、業務部は輸出入貨物の適正かつ迅速な通関を担っています。その中でもひときわ専門的であり、フラスコや試験管を手に、また様々な分析機器を駆使し適正通関に貢献している、業務部分析部門を紹介します。

  分析部門の主な業務は、通関部門の審査・検査の際、適正な関税率表番号(税番)で申告されているかどうか目視だけでは判断できない輸入申告貨物(例えば食品中の砂糖含有量、化学品など)の分析と、国内に持ち込まれようとして水際で発見された不正薬物やDNA鑑定を要する知的財産権侵害物品などの鑑定です。

  業務スペースは、事務室とそれに隣接する化学実験室と機器分析室から構成され、化学実験室には実験台や換気装置などが並び主にサンプルの調製を行っています。
  機器分析室には、各種クロマトグラフ装置や、赤外分光光度計、X線回折装置などが専用の部屋に分かれ、さらに顕微鏡や蛍光X線分析装置などもあり、幅広い物品の分析に対応できるように機器が配備されています。最近ではDNA鑑定装置など新しい分野の機器も導入されています。



  分析部門の職員数は決して多くはありませんが、様々な貨物の分析を行うため、基本的な化学の知識とあらゆる分析機器を使いこなすことが必要であり、輸入貨物に関する商品学的な知識も求められます。
  したがって化学、分析関係や各種の専門書などで絶えず勉強しなければなりません。その上、強酸や強アルカリ、有機溶剤などの有害な試薬を用いた実験を行うことも多く、危険物に関する知識も必要です。しかし知的好奇心が旺盛な人にとっては、興味の尽きない職場です。



  以上、簡単に分析部門について説明致しました。公平、適正な関税などの徴収、社会悪物品や知的財産権侵害物品などの水際阻止と、社会における税関の責務が増大するに伴い、分析部門の業務もますます高度で複雑なものになっていくものと思われます。

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トピックス
◎各地のイベントに参加

 地域と共に歩む神戸税関は、地域で開催される関連イベントに積極的に参加しています。
出展等でご協力いただいた皆様ありがとうございました。
5月に参加・開催したイベントを3つ紹介いたします。

丸亀開港30周年記念

丸亀港開港30周年を記念し、GWの5月3日・4日、丸亀お城祭りに合わせ丸亀市民会館で「税関と貿易展」を開催。

密輸手口やコピー商品、ワシントン条約該当物品等により税関業務を紹介。
(コピー商品コーナーが一番人気)

2日間の来場者は約1,100名
福山JFEフェスタ

福山ばら祭協賛行事として、5月8日(日)「2005 JFE西日本フェスタ in ふくやま」が開催された。
様々な催しの中、福山出張所も「税関コーナー」を設置、輪投げゲームのイベントを行い、税関への情報提供を呼びかけ。

フェスタ来場者数は約15万5千人。
神戸まつり

5月14日(土)神戸まつりのパレードに制服職員、神戸・大阪合同音楽隊が参加(平成8年から10回連続)。
音楽隊の「マツケンサンバU」等の演奏に合わせ総勢50名が堂々とパレードし、着ぐるみカスタム君もサンバに合わせハードダンスを披露。

パレード見学者は約54万人。

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友の会(今月の訪問者)
ようこそ神戸へ  ☆世界の税関メン☆
 電算化や通関に関係する各種制度等日本の税関制度を勉強するため、世界13カ国の税関職員が、5月30日から6月3日まで神戸税関を訪れた。
 今回、来訪したのは、アジア、アフリカ、大洋州の国々からで、アルファベット順に
 アンゴラ、ブータン、カザフスタン、モルディブ、モンゴル、ネパール、パキスタン、ソロモン、スリランカ、東ティモール、トンガ、ウズベキスタン、バヌアツ。
  (世界地図と睨めっこが必要ですね)


 難しい講義の間に、気分転換とビジュアルでの理解が肝心と広報展示室を見学。
 みなさんの目が一番真剣だったのは、密輸の手口コーナー。やはり世界の税関職員。密輸阻止に対する思いは万国共通だなと実感。そしてカスタム君の人気もワールドワイド!!カスタム君との記念撮影にパチリパチリとフラッシュラッシュ!!


リズワン・サラバット氏 カスタム君とYeah!!
最後に、パキスタン税関のリズワン・サラバットさんに広報室員が質問。
Q.神戸の町の印象を教えてください。
A.絵のようにきれいな町。
Q.日本人の印象は?
A.誰もが優しく親切に丁寧に接してくれるのでとても好きです。
Q・今回日本に来てためになったことを教えていただけますか?
A.私の国、パキスタンには、約1万2500人の税関職員がいます。そんな多くの職員の代表として来ました。日本の通関制度は大変進んでおり、研修は大変有益です。今回学んだ知識はぜひパキスタンで役立てたいと思います。
Q.最後に展示室の感想を一言お願いします。
A.ビデオが英語バージョンまで用意されているとは驚いた。VERY GOOD!!
Q.どうもありがとうございました。今後もよろしく御願いいたします。
(番外編)  中庭の常連客?

 レッサーパンダ「風太」君の凛々しい立ち姿で火が付き、マスコミで全国の愛らしい動物が紹介されているが、神戸税関でも仕事や見学で訪れる方々に、「税関で飼っているの?」と聞かれる人気の野鳥がいる。

 水と緑に恵まれた中庭には、これまでに雀、鳩、鴉、燕、イソヒヨドリ等の野鳥が訪れているが、何といっても常連は、ほとんど毎日訪れるムクドリ(椋鳥)とハクセキレイ(白鶺鴒)。

 やや大柄のムクドリは、嘴と足が橙色で頬に白斑があるのが特徴。口の悪い先輩が広報室員にムクドリを指差し、「仲間が来ているぞ」と冗談をいうほど丸みを帯びた体型をしている。
ハクセキレイや雀など小鳥には強く、「そこどけ!そこどけ!」と餌場を闊歩し、虫を探して芝生を掘り返しているが、人が近づくと直ぐに飛び立ち、柱や噴水の高みから辺りを窺うなど、意外と臆病。


 小柄なハクセキレイは、50年前まで北海道・東北で繁殖する鳥だったが、80年代に兵庫県、中国地方と南下した比較的新しい仲間。黒白模様で尾が長く愛らしい。
芝生で虫を探しているところに、職員や見学者が近づいても一寸避けるだけで、虫探しを続け、直ぐ近くの水辺で休むなど意外と神経が太い。
 「飼っているの?」の質問に思わず頷くほど、中庭に馴染み、広報室員に懐いている。
  中庭の餌場で闊歩も人の気配で
  慌てて飛び立つムクドリ

クールビズ(夏羽)で冬より少し細身に変身
人が近づいてもあまり怖がらない
       ハクセキレイ

 セキレイは白黒の模様等によって種類が異なるようで、
この愛らしい鳥がハクセキレイ(顔は白く、黒い過眼線があるのが特徴)と分かったのはつい最近。それまでセグロセキレイだと思い込んでいた。

 神戸税関を訪れたときは、中庭の鳥たちにも注目してください。


*神戸税関では、地域社会・総合学習への協力のため、税関見学の受入れ、学校への出前講座を行っています。


☆団体(10名以上)で税関広報展示室見学を申し込まれた場合、9階屋上もご案内いたします。
☆見学申し込みはコチラ
(http://www.customs.go.jp/kobe/00kohoshitsu_top.htm/00koho.htm)
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連載「税関古掘れ話」A
幕府運上所顛末 
  
 柴田剛中の尽力で慶応3年12月7日(1868年1月1日)に開港した兵庫は、旧湊川から旧生田川沖が泊地で明らかに神戸港(明治25年まで神戸と兵庫は別の港)。しかし、幕府時代は、諸外国に兵庫開港を約束し、兵庫奉行支配の運上所だったので、兵庫開港、兵庫運上所とする。

 大政奉還後も政治を任され朝廷から事毎に意見を聞かれる慶喜の株は再び上昇していた。倒幕派は策略を進め、土佐、安芸等5藩が京都御所を包囲して会津、桑名等の親幕派を締め出した。閉門が解けて6年ぶりに参内した岩倉具視が「王政復古の大号令」の勅書を読み上げ、天下の万機は天皇の御親裁となった。
 兵庫開港2日後の12月9日のことだった。

 政権の後ろ盾を失ったが、剛中は兵庫に留まり、江戸や京坂情勢に気を配りながら、大坂代官斎藤六蔵から西国新街道工事落成報告を受け、居留地の造成、下水・常夜灯工事の指揮等、開港地整備に努めていた。

 12月13日慶喜下坂を受け、剛中は、波浪が静まった15日船で大坂へ登城。慶喜との各国公使の会見には同席しなかったが、大坂滞在中、各国公使と兵庫地租の件談判や蘭領事周旋で1万両の金策を行うなど、精力的に動いた。
 21日兵庫帰港を願うも留置かれ、28日にやっと帰港。晦日まで税館(運上所)に出勤。

 翌慶応4年正月、剛中は税館で領事との年賀早々、年末に江戸薩摩邸討取りとの報あり各領事に演達。早馬・早駕籠が行き交う世情騒然のなか、兵庫警備や京坂への軍事・兵糧支援の段取りに余念なく、2日夜半は、幕府軍艦頭 榎本武揚と情報交換し、薩摩軍艦との兵庫港内での艦戦の縷々を密に打合せ、杯を交わした。
(実際、薩摩の軍艦3隻が江戸を逃れて兵庫に入り、幕府軍艦5隻が港を封鎖。あわや港内で海戦と思われたが、4日、暁の霧に紛れ薩摩軍艦が兵庫を脱出し、事なきを得た。)

 1月3日、ついに徳川と薩長連合の鳥羽伏見の戦いが始まった。薩長軍5千に対し徳川勢は1万5千で有利と見られたが、緒戦で後退。4日午後には薩長軍に錦の御旗が掲げられ、徳川勢は朝敵となって士気低落、寝返りも加わって6日には完全に敗退。とうとう慶喜は近辺の幕府軍艦を残らず大坂へ集めさせ、船で江戸へ逃げ帰った。

 伏見、淀、枚方に続き、7日にはとうとう大坂にも火の手が上がった。在坂の公使は各軍艦で急遽兵庫へ避難を開始。

 一方、剛中は、6日夜半に届いた徳川勢敗走の報で兵庫脱出を決意。
 9日税館に出勤、大坂方の火気焔々と天に上り尋常でない。上陸してきた英公使から兵卒営所借用申し入れと、各国公使代表から外国人警護申し入れがある。剛中は、税館を仮の各国公使館とし、警護は各国で責任を持つことを決め、即時に貸渡す。各国公使に兵庫引き払いを告げ、不在中の当所警護を依頼。

 9日薄晩過ぎ、剛中一行は、艀で英雇い船「オーサカ」に乗り込む。
 10日に会津藩士、敗残兵、仏御雇陸軍教師等が合流し総勢160人余。7日間一日500ドルで雇われた船は、米200俵・火薬等を積み、1月10日午後2時半に江戸へ向け出帆。
 剛中の兵庫脱出で何とか維持してきた幕府運上所は外国公館と仮し、開港後1カ月余りで兵庫・神戸は無主の地となった。

柴田剛中 通称 貞太郎(1823年〜1877年)
 文政6年 江戸小石川旗本 柴田家に生まれる。
 昌平黌を経て徒目付。横浜開港に関わり、竹内遣欧使節団等で2度
 訪欧。箱館奉行も経験し外国事務に精通。
 兵庫奉行として神戸開港諸事を指揮。
 慶応4年1月江戸帰着後全ての職を免れ、4月に隠居し上総に退く。
 明治政府に仕えなかったが、意見を求められれば快く上京し応じ、
 晩年は再び江戸に戻り、明治10年55歳で没。

 
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今月の貿易統計

 

 

【2005年4月分】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/01shiryo.htm
                   
神戸港    輸出   4354億円(前年同月比+ 7.7%) 17ヶ月連続プラス
        輸入   2047億円(    同  + 0.9%) 11ヶ月連続プラス
全 国    輸出 5兆5070億円(    同  + 7.8%) 17ヶ月連続プラス
        輸入 4兆6620億円(    同  +12.7%) 14ヶ月連続プラス

一口メモ    ・神戸港における輸出入の総額は6,401億円(前年同月比5.4%増)と17ヵ月連続プラス
         ・輸出額は台湾、タイの好調なアジアをはじめ、アメリカやEUの主要地域で前年を上回
          り、前年同月比7.7%増と堅調に推移
         ・一方、輸入額はアメリカ、EUがマイナスの伸びとなりましたが、チリなどの中南米が
          好調で前年同月比0.9%増と微増
         ・なお、対中国の輸出額と輸出入総額ともに4月分としては過去最高


【貿易トピックス】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/02topi_top.htm
 
 「神戸税関管内主要港における輸出入コンテナ貨物の物流動向」
       
 ポイント
       1. 管内瀬戸内地区では、地元港の利用が大幅に拡大
      2. 管内主要地方港(水島港、福山港、広島港、高松港、松山港)は、神戸港と比べてアジアの
         占める割合が非常に高い
      3. 阪神間では輸出は神戸港、輸入は大阪港の傾向が強まる。
    


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お知らせ

 


戦後60年 持ち主を待つ紙幣・証券類
  〜外地から引き揚げられた方やご家族の皆様へ〜


 
第2次世界大戦の終戦から60年を迎えようとしています。
 税関では、終戦後の昭和20年9月から28年8月の間に外地から引き揚げの際、
  ・ 引き揚げのため集結した外地において領事館等に預けられた紙幣・証券類
  ・ 日本の上陸地の税関・海運局等に預けられた紙幣・証券類
を保管しており、持ち主等にお返ししています。

 お預かりした紙幣・証券類は、昭和28年9月から返還を開始していますが、今でも全国で27万人分87万件、神戸税関では1万4千人分1万7千件が未返還分として税関に保管されています。
 保管中の主なものは、紙幣(日本銀行券、台湾銀行券、南方開発金庫券、満州中央銀行券等)と証券(国債、公債、株券、預金通帳、生命保険証書等)で、現在では、換金可能なものは少なく大部分は換金出来ませんが、外地での生活や引き揚げ時の苦労等を証す貴重なものです。

 本人はもちろん、ご家族やご親戚の中に引揚げの際に紙幣等を預けられた方はいませんか? 神戸税関に問い合わせていただければ、、全国の税関で保管されている紙幣・証券類の調査をいたします。お心当たりの方はお問い合わせください!!

 (問い合わせ先)   
   神戸税関監視部特別監視官
     078−333−3122                   E-Mail: 
k-tokkan1@kobe-customs.go.jp

 




尾道糸崎税関支署管内の機構改正について(お知らせ)



 日々増加する国際物流に対し、より適正かつ効率的な業務運営を行うため、平成17年7月1日(金)に尾道糸崎税関支署管内の機構改正を行います。

○機構改正後の支署管内各官署の名称
           新             旧
神戸税関福山税関支署 神戸税関尾道糸崎税関支署福山出張所
神戸税関福山税関支署尾道糸崎出張所 神戸税関尾道糸崎税関支署
神戸税関福山税関支署竹原出張所 神戸税関尾道糸崎税関支署竹原出張所
神戸税関福山税関支署因島出張所 神戸税関尾道糸崎税関支署因島出張所




 機構改正に伴い各官署の名称は変わりますが、税関手続の窓口業務については従来どおりです。引き続き皆様方のご理解とご協力をお願いします。






問い合わせ先
 尾道糸崎税関支署管理課 
   пi0848)23-2792  担当 大村、豊田
 福山出張所       
   пi084)941-5353  担当 吉田、合田

現)福山出張所 ⇒ 7月1日から福山税関支署へ
◎「みなとKOBEの原風景」展から@

 4月30日のメモリアルフェスタでは、(財)人と防災未来センターの協力を得て、終戦直後から60年近く、神戸港や異人館等を独特のタッチで描き続けられている  元鉄道マン「宇佐美 重」氏の「みなとKOBEの原風景」特別展を開催しました。

 当日、ご来場できなかった方に、特別展で展示した懐かしい作品をシリーズで紹介します。

接収解除直後の神戸税関
(昭和25年写)
                  港湾地帯の接収 神戸税関

・昭和20年9月、第2次大戦で焼け野原と化した神戸に連合軍が進駐し、西日本の補給基地とするため港湾地帯を接収
・昭和2年に「帝国の大玄関番」として建てられ、港のシンボルであった神戸税関も昭和20年9月から25年4月まで接収され、連合軍の港湾司令部が置かれていた

接収中の新港第4突堤
昭和21年5月画
・新港第4突堤は、欧米航路の客船が入港した花形突堤
  ・接収中も軍用船が引切り無しに入港し、米兵が厳重に警備
 ・ポートアイランドや神戸大橋の建設前で、沖まで見渡せ開放的

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注:記事に関するご意見や投稿は神戸税関総務部広報室(koho@kobe-customs.go.jp)まで
投稿歓迎(お待ちしています)
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