2005.05 第2号
 
職場探訪   監視部 密輸対策企画室
TOPICS   税関にまつわる最近の情報です
友の会(今月の訪問者)コーナー   皆様の参加コーナーです(投稿・歓迎いたします)
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貿易統計情報   外国貿易統計のトピックスを紹介します
イベント情報   神戸まつりおまつりパレードに参加!!
 
 
職場探訪
◎監視部密輸対策企画室
  貿易が不正な手段によって行われると正常な経済活動を阻害するばかりでなく、国際的な信用も失いかねません。また、けん銃や麻薬・覚せい剤などの密輸入は、国民の生活と安全に大きな悪影響を及ぼします。

 監視部は、経済の秩序を維持し、社会の安全を守るため、海・空の港を問わず、24時間密輸の取締に当たっていますが、その中にあって、異彩(?)を放っているのが「密輸対策企画室」です。

 少々いかめしい名称ですが、簡単に業務の内容を説明させていただくと、監視取締りに必要な機器の導入に関する企画・立案と導入した機器の運用に関することを担当しています。もちろん機器のなかには皆さんご存知の麻薬探知犬も含まれます。

 麻薬探知犬がどういうものなのかということにつきましては、神戸税関HPに詳しく説明してありますので、今回は少し変わった視点で紹介させていただきます。
 麻薬探知犬は、最近その活躍もあって度々メディアにも登場しますが、麻薬探知犬を操るハンドラーについてはあまり多く語られることはありません。

 ここで先ずご紹介しておかなければならないことは、ハンドラーは特別な職員ではないということです。公務員試験を経て税関に採用された一般職員の中から希望や適性を考慮したうえで配属されています。

 次に仕事の内容ですが、生き物である麻薬探知犬に良い仕事をしてもらうためには、常に最高の状態が維持できるよう細心の注意を払う必要があります。
 朝の排便の世話からグルーミング(毛並みの手入れ)、繰り返し行われる訓練など、検査場で見られる颯爽としたハンドラーの姿はほんのその一部分であって、日々の大部分は肉体的にも精神的にもタフネスさが求められる厳しい仕事です。
 反面、犬たちと接する中で得られる愉しみはもちろんのこと、不正薬物を摘発した時の喜びは苦労の大きさに倍するなど、大変やりがいのある仕事です。
 
 今回は密輸対策企画室で働くハンドラーに着目して説明させていただきました。空港などで彼らを見かけることがありましたら、一寸思い出していただければ幸いです。

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トピックス
◎メモリアルフェスタin神戸税関
 ゴールデンウィークの4月30日、神戸税関は神戸ファッション協会等と協力し、「震災10年、神戸からの発信」事業の一環として、神戸税関庁舎を舞台にフェスタを開催。
 フェスタ当日は、晴天に恵まれ神戸地方の最高気温が28度の夏日となるなか、1,100名の皆様が訪れ、いつもと違う雰囲気の税関フェスタを楽しんでいただきました。
 当日来ることができなかった皆様へ、各行事の内容を少しご紹介いたします。

1.神戸税関音楽隊10周年コンサート(@13時〜 A17時〜)

 震災直前に産声をあげ、震災直後の鎮魂・激励ホールコンサートで活動を開始した神戸税関音楽隊が、新館アトリウムで10周年コンサートを開きました。
 神戸税関音楽隊は、元兵庫県警察音楽隊隊長 望月俊陽先生の指導の下、日頃密輸取締りや輸出入貨物の審査・検査で汗を流している税関職員が月2回合同練習し、フェスタや神戸まつり等で活動中。


   アルセナール      
   ジュピター♪
   となりのトトロ
   川の流れのように
   サウンドオブミュージック
   モモエちゃんメドレー
   マツケンサンバU



2.麻薬探知犬デモ(@14時〜 A16時15分〜)

 日本に密輸される不正薬物の摘発のため、人間の数万倍という嗅覚を活かし、全国の主な空港や海港でハンドラーとともに活躍している麻薬探知犬。
 今回は、広島空港と神戸港で活躍中の2ペアがファッションショーのモデルさんの協力も得て、ご来場の皆様に凄腕(鼻?)を披露。
  ボビー号 オス2歳
パッシブドッグ:お座りしてお知らせ          
バビアナ号 メス2歳
アグレッシブドッグ:引掻いてお知らせ               

3.ファッションショー「旧居留地コレクション」
(@15時〜 A19時〜)

 「震災10年、神戸からの発信」事業の一環として、初めて神戸税関庁舎を舞台に開かれたファッションショー。全国の税関の中でも初の試み。
 138年前の神戸開港、居留地とともにその東南に設けられた神戸税関。「旧居留地コレクション」は、税関が現在の場所に移ってから78年振りの出会いです。
 「愉しんで演奏」がコンセプトの社会人音楽集団「PFM」の大人の演奏で始まり、昼(15時)と夜(19時)では同じプログラムでも、全く別の顔を見せてくれました。
オーバーザレインボー
ムーンライトセレナーデ
♪イパネマの娘
過ぎ去りし永遠の日々
あの日に帰りたい
PFMの演奏でムードを盛り上げ
昼コレ 夜コレ
フィナーレ(カスタム君ぬいぐるみも) 祭りのあと(アトリウム)・・・???

4.特別展:「みなとKOBEの原風景」絵画展
(25日〜30日)
 
 
 終戦直後の昭和21年に国鉄神戸港駅に就職してから60年近く神戸港や異人館等を独特のタッチで描き続けておられる元鉄道マン「宇佐美 重」氏。
 
 今回は、宇佐美氏が多くの作品を寄贈した(財)人と防災未来センターから、昔懐かしい神戸港や震災時の作品25点をお借りし、旧税関長室(元貴賓室)等に展示しました。

5.その他の催し
屋上公開 カスタム君記念撮影
ライトアップした時計塔@ ライトアップした時計塔A
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友の会(今月の訪問者)
北鳴中学校
 4月21日(水)石川県金沢市立北鳴中学3年生35名が、坂校長並びに担任の先生とともに修学旅行で神戸税関を訪れた。  

 北鳴(ほくめい)中学は、金沢市の北東部、東金沢駅の近くにあり、昭和63年開校で中国蘇州市の蘇州第十中学校と交流がある各学年5クラスの中学校で、「元気のいい北鳴中学生」を目指して勉強や部活動に励んでいる。

 修学旅行生に貿易と税関の役割を理解していただき、税関の良い印象も届けたいと、広報室員は気合を入れて案内に望んだが、思っていたとおり中学3年生の彼・彼女らは、好奇心旺盛で覇気に溢れ、広報展示室で積極的に税関の業務を学んでいった。
 また、屋上より望める市街地・六甲山、神戸港の眺望には歓声をあげ記念写真をパチリ。

 最後にある生徒に質問。
  「見学してみて神戸税関はいかがでしたか?」
  「次のユニバーサル・スタジオ・ジャパンのことで頭は一杯だけど、なかなか面白かったよ」

 遠方より来た若き見学者達の心に「税関」という言葉は響いたでしょうか?

屋上にて 中庭にて
☆団体(10名以上)で税関広報展示室見学を申し込まれた場合、9階屋上もご案内いたします。
☆見学申し込みはコチラ
http://www.kobe-customs.go.jp/40koho/00koho.htm
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連載「税関古掘れ話」A
兵庫(神戸)開港 
 
 徳川幕府は、諸外国と約束した慶応3年12月7日の兵庫開港期限を守るため、勅許を得る前から着々と開港準備に取り掛かっていた。

 即ち、幕府は、勅許(慶応3年5月24日)前の同4月13日、英、仏、米の3国公使に規定書「兵庫港並大坂に於いて外国人居留地を定める取極」を送り、兵庫の居留地を「生田川と鯉川の間」と決定。

 5月13日には、2度の遣欧使節や函館奉行等を経験した数少ない外国通の柴田日向守剛中に外国奉行兼大阪奉行、兵庫并大阪表外国人居留地御用取扱を命じた。

 剛中は、御用取扱を命ぜざれるや知識をフル稼働し、「運上所・波止場・荷改所・貸庫・牢屋敷・関門番所・西国街道付替えほか関係諸事」を上申、承認を得た。
 6月26日江戸を出発し、7月9日京で兵庫奉行(大坂奉行兼帯)を命じられ、翌10日に大坂着。支配や大坂商人等と諸々の打ち合わせ後8月3日に兵庫着。

 直ぐに剛中は港地全形を見、元海軍操練所や海岸等工事場所を検分。8月29日居留地造成工事を約8万7千両で神戸村庄屋(生島)四郎兵衛が落札。9月1日工事開始、見廻り後、和田岬まで遊歩。

『重陽在近雨滂沱  客子心情更奈何  聞説村無一株菊    任地酣酔夢中過』

  9月20日会所を工事場所に近い元海軍操練所に移す。9月26日運上所工事、10月4日貸庫等4棟工事等を計約2万3千両で大坂島屋久次郎が落札。                      
 開港に向け動くなか、10月14日徳川慶喜が大政奉還を申し出、翌15日勅許されるなど京地騒擾の情報が入ったが、剛中は、自分が動揺すれば開港延期の浮説が流れ人心が乱れると、兵庫に留まり着々と開港準備を進めた。

  慶応3年11月に入ると居留地埋立地の土ならしも7、8割進み、19日には税館(運上所)の棟上げとなった。英米はじめ諸外国の兵庫訪問も多くなり、開港に向けた打ち合わせが活発に行われた。外交官や軍人に混じり、通訳兼で中浜万次郎や「一外交官のみた明治維新」記のアーネスト・サトウも剛中のもとを訪れた。

  11月30日には長州藩の千人が蒸気船にて西宮打出浜に上陸し、京坂の情勢が混沌とするなか12月を迎え、剛中は、大坂で開港式典での外交文書の準備、各国公使等と墓所地を検分したり、軍艦の停泊場所、祝砲応砲等の打ち合わせ等に明け暮れ、開港前日は松明を焚いて夜中まで最後の準備にあたった。

 大政奉還後で王政復古前での開港式典に幕府幹部や朝廷代表は出席せず、日本側代表は、幕臣の兵庫奉行柴田剛中と語学達者な与力 森山多吉郎の2人と決まった。居留地は整地が続けられていた。寂漠たる海浜の東南の一角に立派な和洋折衷・窓はガラス張りの運上所と付属倉庫3棟が完成、波止場3ケ所もほぼ完成し、居留地周辺には、いくつかの各国公館が大急ぎで建てられていた。

 神戸沖には、ハリー・ケプレル提督率いる英艦隊12隻、ベル提督率いる米艦隊6隻、幕府軍艦3隻(開陽丸、富士山丸、蟠龍丸)の21隻が整列し、準備万端、皆が翌日の開港式典を待っていた。

 慶応3年12月7日(1868年1月1日)開港当日、剛中は、まず税館(運上所)を開き、そこで英公使パークスをはじめ、米、仏、晋、蘭等の公使・領事等出席の下、おごそかに開港式典が行われた。剛中は、西洋の新年への賀と兵庫開港・大坂開市の賀を申し述べる旨の永井玄蕃頭署名の宣言書を読み上げ、各国代表に渡した。

 正午、万国旗とメーンマストに日の丸が掲げられた英米艦隊18隻から一斉に祝砲があり、続いて幕府軍艦3隻が応砲、計21発の礼砲は西摂一帯に4度繰り返し鳴り響いた。陸地の砲台は、時に遅れ、時に空砲となり、むなしく手数を尽くすのみだった。

 港付近には、地元神戸・走人・二ツ茶屋の村民はもとより兵庫や近隣からも人々が詰め掛け、午後には艦隊の乗組員も上陸してお祭り一色となり、太陽がガラスに煌めくビードロ屋敷(運上所)目指し、誰ともなく「ええじゃないか」、「ええじゃないか」の掛け声で踊りが始まった。冬の早い夕日が運上所のガラスを赤く染めても、踊りは中々終わらなかった。

 こうして兵庫(神戸)の港は世界に開かれた。
ええじゃないか踊り
神戸税関発祥の地記念碑
 (現 神戸地方合同庁舎内)
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今月の貿易統計

 

  【2005年3月分】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/01shiryo.htm
                   
神戸港    輸出   4679億円(前年同月比+7.4%) 16ヶ月連続プラス
        輸入   2038億円(    同  +3.8%) 10ヶ月連続プラス
全 国    輸出 5兆7784億円(    同  +6.2%) 16ヶ月連続プラス
        輸入 4兆6620億円(    同  +7.8%) 13ヶ月連続プラス

一口メモ    ・神戸港の輸出入総額は前年同月比6.3%増の6,717億円で、16ヵ月連続プラス。
         ・輸出額は台湾などのアジア向けが堅調で、前年同月比の伸び率は五大港(神戸、東京、
          横浜、名古屋、大阪)中トップ。
         ・輸入額も引き続き好調維持も、主要相手国の米国や中国が減少。
         ・対中国貿易は輸出入ともに減少しており気になるところ。

【貿易トピックス】http://www.kobe-customs.go.jp/80boueki/02topi_top.htm
 
 「神戸港における輸出入コンテナ貨物の物流動向調査結果」
       調査期間 平成16年9月1日〜7日
 ポイント
   《輸出》
     ・全国港別構成比は、重量(16.1%)は第4位、金額(19.3%)は第3位
     ・生産地(重量ベース) @近畿(61.1%)A中国(17.5%)B四国(7.9%)
     ・輸出先(重量ベース) @アジア(60.2%)A北米(16.0%)BEU(13.2%)
   《輸入》
     ・全国港別構成比は、重量(12.1%)は第5位、金額(13.4%)は第4位
     ・消費地(重量ベース)  @近畿(76.1%)A中国(11.3%)B四国(7.2%)
     ・輸入元(重量ベース)  @アジア(37.9%)A北米(27.4%)BEU(19.1%)


【貿易統計:今は昔@】

  明治元年(開港初年)の神戸港貿易
   ・貿易総額 1,137,140円 (輸出額 449,388円 輸入額 687,752円)

     主要輸出品 @茶(190,505円)   A生糸(141,191円) B蚕卵紙(19,671円)
     主要輸入品 @繰綿(115,196円) A小銃(102,977円) Bブランケット(68,964円)
  
  一口メモ   京都に近く尊王攘夷運動等から横浜より8年半遅れで開港した神戸港、開港直後に
          幕府が倒れ新政府になったという混乱もあり、開港初年の全国シェアは4%でした。
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イベント情報

 


第35回神戸まつり
◎「お祭りパレード」に今年も参加します!

 神戸の初夏の風物詩、神戸まつりが今年も近づいてまいりました。神戸まつりのメインイベントともいえる「おまつりパレード」に神戸税関は今年も参加(今年で10回目)します。
 日程は以下のとおりです。皆様にも是非足を運んでいただき、激励・ご声援いただければ光栄です。

日 時     平成17年5月14日(土) 14:47 スタート(53番目)
         (パレードそのものは 13:00 スタート)

スタート地点  東遊園地東側

ルート     フラワーロード ⇒ 三宮中央通り(神戸国際会館前曲がる) ⇒ 大丸前

 制服職員、カスタム君(税関イメージキャラクター)に加え、神戸税関と大阪税関の音楽隊が「あの曲」を演奏しながら行進します。





昨年のパレード(小雨が降っていました)
◎薬物及び銃器取締キャンペーン実施
神戸税関は、キャンペーンを以下のとおり実施します。お買い物のついでなど、是非お立ち寄りください。

日 時   平成17年5月13日(金) 15:00 〜 16:00

場 所   JR神戸駅地下街デュオこうべ (浜の手 デュオドーム)

*関係取締機関のイメージキャラクターと共に情報提供を呼びかけます。
 
 神戸税関では、本年5月9日から6月8日までを「薬物及び銃器取締強化期間」と定め、覚せい剤などの薬物、けん銃などに対し、取締りをより一層強化することとしております。

 みなさんの周りで社会悪物品等の密輸入に関する情報がありましたら、どんなことでも構いませんので、税関までご連絡いただきますようよろしくお願いします。
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注:記事に関するご意見や投稿は神戸税関総務部広報室(koho@kobe-customs.go.jp)まで
投稿歓迎(お待ちしています)
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