全国の税関
  • 函館
  • 東京
  • 横浜
  • 名古屋
  • 大阪
  • 神戸
  • 門司
  • 長崎
  • 沖縄
現在位置:
ホーム > 神戸税関 > 税関古掘れ話 > 全国初の女性検査官

全国初の女性検査官

 
 大正11(1922)年、メリケン波止場の旅具検査場に、水玉模様の着物に緑の袴、赤い鼻緒ぞうり姿の女性職員が登場しました。これは、全国税関初の女性旅具検査官で、かつ税関における初めての女性職員でした。第一次世界大戦の終結とともに増加した外国人観光客、とりわけ女性観光客に対する旅具検査に対応するため、女性検査官の採用が行われました。
 高等女学校卒業以上、有夫の婦人、英会話の心得のある者、という3条件をもって、新聞広告で募集が行われました。当時は、家庭をもった婦人が職場にでてくれるかどうかの心配はありましたが、相当の応募があり、選考の結果、当初は5人が採用されました。
 採用後、英会話と業務についての簡単な研修を受け、メリケン波止場、京橋、第二波止場の各旅具検査所において検査を担当しました。本船が入港して一度に旅客が殺到すると、女性だけなどといってはおれず旅具検査に奮闘していました。
 最盛期には、17、8名に達した女性検査官も、当直ができないことやその他能率の点からも問題があり、わずか1年余で廃止されました。
 大正11年の女性検査官の採用は、女性の職場進出が極めて少なかった時代、第一線の現場において行われたことに大きな意義がありました。

kobore15.jpg