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分析所の仕事

外国から日本に輸入される物品は、税関の通関部門で審査・検査を受け、各品目ごとに定められた関税等が課されます。関税とは、国内の産業を保護することを主な目的として輸入品にかけられる税金のことで、輸入品の品目や種類、材料や成分、加工の度合いなどによって分類が定められていて、それぞれの税率が決まっています。

多くの輸入品については、税関の通関部門で分類を決定しています。見た目で判断できないものは、税関の分析部門で物品の成分の種類や組成などを調べて、その分析結果を分類の決定に役立てています。しかし、近頃では、新しい素材を材料とする物品なども増えており、税関の分析部門では分析が難しいもの、分析ができないものも増えてきました。これらの物品の分析を担当するのが、私たち「関税中央分析所」です。正確な分析は、課税の公平を保つためにとても重要なことです。

私たち「関税中央分析所」は、高度な専門知識や高性能な分析機器を必要とする分析を行っている国の機関です。国内の税関や関税局、関税に関する国際機関『WCO(世界税関機構)』からの『依頼分析』を中心に、新しい素材や不正薬物に対応する分析法、けん銃や不正薬物の密輸を発見する探知機器についての『調査・研究』にも積極的に取り組んでいます。また、税関の分析部門における人材の育成、海外の分析官等に対する研修などの『技術指導』を通じて、分析技術の水準向上や国際的な発展などにも貢献しています。



依頼分析

調査・研究

技術指導